ボクシングの角海老宝石ジムは19日、同ジム所属のWBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者で、WBO同級2位の岡田博喜(29)が2月10日に米カリフォルニア州フレズノで元WBOライト級王者レイムンド・ベルトラン(37)=メキシコ=と対戦すると発表した。昨夏に米プロモート大手、トップランクと契約した岡田はこれが米国進出2戦目。陣営は世界前哨戦と位置付けた。
ベルトランは米国で知名度があり、日本でも2015年に粟生隆寛(帝拳)とWBOライト級王座決定戦(無効試合)で対戦したことで知られる。この日、東京都内で記者会見した岡田は「こういう選手と戦う時が来たとドキッとした。ここからが本当のアメリカの戦い。勝てば向こうの人たちも認めてくれると思う」と話した。ベルトランは粟生戦で体重超過し、禁止薬物の使用まで発覚した前歴があるが「そのイメージはなかった」と、意に介さなかった。
会見には同門の元IBFスーパーバンタム級王者・小国以載(30)がベルトランの仮装で登場。「最近の岡田はいい。アメリカも経験済みなのは大きい」と、勝利に太鼓判を押した。 (藤本敏和)