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【サッカー】

大迫、スクランブル投入! 21日決勝T 初戦サウジ戦

2019年1月20日 紙面から

別メニューで調整する大迫=シャルジャで(共同)

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 【シャルジャ(アラブ首長国連邦)松岡祐司】サッカーのアジア・カップで2大会ぶり最多5度目の優勝を目指す日本は、21日午後3時(日本時間同8時)からサウジアラビアとの決勝トーナメント1回戦に臨む。1次リーグ初戦・トルクメニスタン戦で右臀部(でんぶ)痛を再発させたFW大迫勇也(28)=ブレーメン=が、サウジ戦のスクランブル出場に備えてベンチ待機することが判明。一発勝負の戦いで、絶対エースが「ジョーカー」になる。チームは19日、当地で冒頭以降は非公開でトレーニングを実施した。

 大迫の表情は穏やかだったが、誰よりも眼光は強く、鋭かった。トルクメニスタン戦(9日)で右臀部痛を再発させて以来、初めてスパイクを履いた。ボールも強く蹴った。ウオーミングアップの段階で選手の輪から離れ、トレーナーとともに別メニューの調整が続いたが、故障箇所に負荷をかけるシーンもあり、回復が順調に進んでいるのは間違いない。

 サウジ戦は、前戦・ウズベキスタン戦で同点ヘッドを決めた武藤が1トップで先発することが予想される。ただ、1次リーグとは異なり、決勝トーナメントは負ければ終戦の1発勝負とあって、森保監督は全体練習に合流できていない大迫のスクランブル出場を見据え、ベンチで待機させる方針を固めた。

 大迫はウズベク戦前日16日、故障の回復状況について「不透明なところはある。日に日に経過を見て、という状態」と説明した。一方で、出場意欲を問われると「責任感を持って、プレッシャーのある中でプレーできるのは幸せなこと。しっかりと調整して、頑張りたい」と前向きな発言をした。森保監督も「チームにとって大きなもの。彼の特長は、このチームに生かせるものが多くあるプレーだと思う」と述べ、絶対的な信頼を寄せている。

 さらに、サウジ戦について、主将の吉田が「1つのミスが命取りになる。何が起こるか分からない。いよいよ本当のアジア・カップが始まる」と語ったように、誰もが心して優勝への第一関門を迎える。

 先制を許す。故障者、退場者が出る。手に汗を握り、しびれる局面もあるだろう。状況が暗転した場合、絶対エースの大迫が迷わず「切り札」として登場する-。

 

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