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【プロ野球】

輝星よ 開幕投手狙え! 日本ハム・栗山監督がサプライズ指令

2019年1月20日 紙面から

日本ハムグループの展示会で、栗山監督(右)にソーセージを食べさせてもらう吉田輝=千葉・幕張メッセで(北田美和子撮影)

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 日本ハムの栗山英樹監督(57)が19日、千葉市内で開かれた日本ハムグループの商品展示会に参加し、吉田輝星投手(18)=金足農=に開幕投手を狙うようハッパをかけた。吉田輝も「目標は高い方が良い」と鼻息は荒い。

 指揮官にとって既成概念は足かせでしかない。「常識にとらわれない。頭の中は真っ白。何でもありだから」。大谷の二刀流がそうだったように新たな世界を切り開くことこそ使命だと考えている。

 吉田輝の話題を振られたときだった。「まだ誰にも開幕投手を言い渡してない。夢物語のようなことも現実にとらえられるか。こんなの無理だと思うことが可能性を閉ざす。バカげたことでも、しでかしてやろうと思うやつじゃないと、この世界で活躍しない」

 高卒ルーキーの開幕投手は1956年の東映・牧野伸以来、半世紀以上実現していない。開幕投手を狙え-。栗山監督のメッセージは吉田輝の心にもしっかり届いた。

 「周囲からしたら無理かなと思うことでも口に出してやってきた。開幕投手は一番良い投手がやるもの。上沢さんとか良い投手がいるけど負けないようにしたい」

 中学時代の最速は125キロ。高校入学時に150キロを出すと公言し笑われたこともあった。それも血のにじむような努力で実現したからこそ、高みだけを見つめる。

 栗山監督は言う。「オレならやるだろ。年齢は関係ない。勝つためには新しくならないと」。キャンプ2軍スタートも「使いたいから慌てさせない」と期待しているからこその選択だった。平成最後の開幕戦でビッグサプライズとなるか。ワクワク感とともに輝星のルーキーイヤーが幕を明ける。 (土屋善文)

 

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