八幡は魔法科高校ではぼっちでは居られない 作:sinobun
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入学式前日
「お兄ちゃんできたー?」
「おっ、おう、一応な・・・でもこれは・・・」
「おー、中々似合ってるよ。カッコイイよ」
「そーか?俺としてはなんか恥ずかしいんだが」
明日入学式を控えた八幡は小町にせがまれて一高の制服を着てみたのだが、本人的にはコスプレみたいで恥ずかしいのである。
「似合ってるってー、水波ちゃんもそう思うよね?
「はい小町様!八幡様!!!世界一格好いいです!!!」
八幡にそう言ってキラキラした眼差しをむけている彼女の名前は桜井水波。
四葉家の人間を守るガーディアンとして本当は八幡に付く予定だったのだが、八幡がガーディアンを拒否したため(ただ一人で居る方が落ち着くという理由で)小町のガーディアンとして二人と生活する事になったのである。
この通り八幡の事が大好きなのである。
ちなみに四葉と比企谷の関係については、分家には小町の存在も含め全ての者に伝えられた。世間には、まぁバレたらバレたでその時に対処しようという事になっている。
「いやいや、世界一は言い過ぎだからな水波」
「そんな事ありません!!八幡様は世界一格好いいし、優しいし、強いし、素敵な方です!!!」
「水波ちゃん、お兄ちゃんの事が大好きなのは分るけど、それもう制服関係なくなってるからね?」
「あっ!いっ、いえっ、そ、その、大好きとかそういう意味ではなくてですね。いや、もっ、もちろん八幡様の事は大好きなのですが、いっ、いや、そーではなくて、あっ、そーでした、わっ、私はそろそろ夕食の準備をして参ります!」
そう言って水波は真っ赤な顔で部屋を飛び出していった。
「あははは。ホントに水波ちゃんはお兄ちゃんの事が大好きだなぁ~、ねっ?お兄ちゃん?」
八幡にそう問い掛けた小町だったが、八幡も顔を真っ赤にしている事に気が付いた。
「・・・・・・」///
「いやいやお兄ちゃん、水波ちゃんのアレにはそろそろ慣れようよ」
「無理だ!水波みたいな美少女にあんな事言われたら俺には耐えられん!」
「はぁ~、ホントにお兄ちゃんはそーゆーところは全然変わってないよね。同じことを深雪さんに言われでもしたらどーなっちゃうんだろうね?」
「なっ、みっ、深雪は今関係ないだりょーが」
「お兄ちゃん焦り過ぎだから」
「とっ、とにかくコレそろそろ脱ぐぞ!小町も水波の様子でもみてきたらいーんじゃないか?」
「は~い。じゃっ、お兄ちゃんも着替えたらすぐ来てね!」
そう言って小町も部屋から出て行った。
それを見届け八幡は一人部屋で呟く。
「たくっ、小町はすぐ深雪深雪って。深雪にあんな事いわれたら、すぐ告白してフラれるまである。そしてお兄様に消されるまであるな。フラれた上に消されるのかよ!とにかく達也にだけはバレないようにしないとな。べっ、別に深雪のことが特別好きとかそんな事はないけどな!」
一人でそんな事を呟きつつ、着替えを終えた八幡はリビングへと向かうのだった。
食卓を囲みながら3人は明日の学校について話し合っていた。
ちなみにこの家には八幡、小町、水波の3人で住むことになっている。小町の父親は魔法師ではなくサラリーマンをしており現在海外へ単身赴任中。母親の芽夜は、八幡達も住んでいた千葉にある家に今も住んでいる。当初、四葉の事もあり八幡は小町と水波は芽夜と共に住むことを進言したのだが、小町と水波の猛反対に合い直ぐに首を縦に振ってしまった。
「そーいえば新入生総代は深雪さんなんだよね?」
「ああ、そうみたいだな。まぁ、深雪なら納得だけどな」
水波の得意料理の肉じゃがを食べながらそう言う八幡を、小町と水波はジト目でみつつ・・・
「お兄ちゃん手抜いたよね?」
「八幡様手を抜きましたね?」
2人に同時にそう言われた八幡は居たたまれないようにしながら
「しょっ、しょんな事ないじょっ」
思いっきり噛んだ
「もぉー、今日深雪さんからも連絡来たんだからね!「なんで八幡が総代じゃなくて私なの?ちょっと八幡に確認させて貰えるかしら?」って。ちょうどお兄ちゃんが出掛けてたから、確認しておくッて事でなんとか深雪さんを宥めてその場はおさまってくれたけど。」
「マジでか・・・」
八幡はそれを聞いて顔を青くした
「そもそも小町を経由しないでいい加減連絡先を交換しなさいよ!達也さんとはしてるんだよね?」
「うっ、まぁそのうちな・・・深雪の顔を見ると何故か上手くしゃべれなくなるんだよ。小町も知ってるだろ?深雪のあの完璧な顔」
それを聞いて水波がちょっと拗ねた顔をしたのに気が付いた小町は
「水波ちゃんとは普通に話せるのにね?お兄ちゃんの中では水波ちゃんは可愛い部類には入らないんだね!」
「ばっか、何いってんだよ!水波もどっからどーみても美少女じゃねーか!あっ・・」
それを聞いて小町はニヤニヤする
「水波ちゃんよかったね!お兄ちゃんが美少女だって!」
「はっ、はははは八幡様!」
「おっ、おう」
「おっ、おかわりなどいかがでしょうか?」
「おう、大丈夫だからとりあえず落ち着け水波」
「はっ、はいっ!申し訳ございません!」
とりあえず水波を落ち着かせ小町を睨むが、小町は目を逸らして鳴ってない口笛を吹いていた。
「とにかく深雪とは明日直接話すからこの話はここまでな。それよりも水波!!!」
「はい、なんでしょうか?」
「小町にたいしてもだが、そろそろ様を付けるのとその敬語をやめてほしいんだが。」
「そーだよ水波ちゃん!小町の事は小町って呼び捨てにしてって前から言ってるじゃん!」
「でっ、ですが・・・」
「水波は明日から小町と同じ学校に通うんだから、せめて家以外では普通に接してないと色々不自然なんだよ。四葉との関係も知られないに越したことはないしな」
「わかりました・・・小町・・・これでいいですか?」
それを聞いた小町は予想以上に嬉しかったようで水波に抱き着いた。
「私も水波って呼び捨てにするね!これからもよろしくね!」
「はいっ、こちらこそ!ところで・・・」
「ん?どーしたの水波?」
「八幡様の事はなんと呼べばいいでしょうか?」
「様じゃなければなんでもいーぞ。さん付けでも呼び捨てでも」
「呼び捨てなんてとんでもないです!!!」
「おっ、おう。でも俺は水波の事を家族だと思ってるからホントになんでもいーぞ?」
八幡に家族と言われた水波は嬉しそうにしたかと思うと、急にモジモジしてこう言った。
「家族・・・じゃぁ・・幡・ちゃん・・・」
八・小「えっ?」
「八幡お兄ちゃん!!!」
そう言った水波の破壊力は凄まじく、八幡と小町は盛大に鼻血を吹き出ししばらく水波を愛でていたとかいないとか。
達也・深雪side
~司波家~
「まだ怒っているのか深雪?」
「はい!お兄様!直接八幡に理由を聞くまでは収まりません!もしちゃんとした理由がないようでしたら・・・お仕置きですっ!」
「そっ、そうか(八幡、自業自得だな。どうせあいつの事だから、目立ちたくないとか面倒くさいとかの理由だろうしな)」
「まったく!やっと同じ学校に通えるというのに入学前からこの様な事をして!」
「八幡と同じ学校だと知って深雪は本当に喜んでいたものな。」
「べっ、別にそこまで喜んでなどいませんよ?深雪はお兄様と一緒に通える事が何よりですし・・・まっ、まぁ八幡の事も少しは喜ばしい出来事だと存じ上げていたりなかったりですが!」
「(深雪、日本語になってないぞ・・・まぁ八幡も深雪の事を意識しているのはバレバレなんだがな)」
妹と従兄弟について思う所もあるが、達也は達也で明日からの学校生活が少し楽しみになったのだった。