中日のドラフト3位・勝野昌慶投手(21)=三菱重工名古屋=が19日、選手会合同自主トレで2度目となるブルペン投球を披露した。
「ズドン」と言うようなミット音が響いた。捕手を立たせて21球。まだ試運転の段階ながら、勝野が威力のある球を随所に投げ込んだ。
初めて受けたルイス通訳兼ブルペン捕手は「球が重かった」と少し驚いた様子。その上、「球が自然と変化する。カット気味だったり、シュート気味だったり」と付け加えた。腕の振りが速く、球に力はある。その球が微妙に動くとなれば、打者は対応するのが容易ではなくなる。
初ブルペンで20球投げた16日は「1球も納得のいく球はなかった。あんな風になることは初めて」と首をかしげていた勝野。この日は違った。ボールが指にきちんとかかり、「悪くなかったと思います。前より良かったと思います」と口にした。
中2日の投球できっちり修正。「自分でも良いところとか、悪いところとか分かっているので」。即戦力と期待されるルーキーの存在感は日ごとに増していきそうだ。 (島田明)