視覚機能検査では、ドラフト6位の滝野要外野手(22)=大商大=が、一つの項目で根尾超えを記録した。全体として好結果を残し、「良い結果と言われました。動体視力も良いって言われました」と素直に喜んだ滝野。目尻を一層下げたのは「根尾より数値が良かったです」という項目の数値だ。
「アキュビジョン」という目と手の協調性を測定する項目でのこと。大きなパネルのあちこちに光のポイントがランダムに点滅する。全部で120回点滅するポイントを何度タッチできるか。「もぐらたたき」のようなゲーム性もあるこの項目で、根尾の56回を上回る66回をマークした。
「元々、目は良いんですよ。でも身体能力が…」。滝野はおどけてみせたが、野手なら動体視力などの数値が良いにこしたことはない。練習後は居残りでマシン相手に打ち込んだ。小さなデータも自信に変えながら、しんがり指名からの出世を目指す。 (島田明)