渡辺、１軍組抜てき　支配下１年目いきなりチャンス

　中日の渡辺勝外野手（２５）が２月１日から始まる春季沖縄キャンプで１軍組に抜てきされることになった。このオフに育成から支配下登録されたばかりで、いきなり新首脳陣にアピールするチャンスを得た。

　大島、平田の主力２人に加え、ベテラン藤井の３外野手がキャンプは２軍で独自調整する。さらには１軍に定着していた工藤が昨年限りで引退した。それらの事情を差し引いても、４年目にして初めて支配下選手としてキャンプに臨む外野手の１軍組スタートは、抜てきと言えるだろう。

　渡辺は、広島の菊池が静岡市内で行っていた自主トレに１６日まで参加した。１９日から選手会合同自主トレに合流。「菊池さんは強いし柔らかい。内転筋や体幹など、自分が使っていなかった筋肉を使えていた。勉強になった」。球界随一の二塁の名手。その体の強さへの驚きを口にした。

　毎日２時間に及ぶハードな体幹トレに取り組み、体はバリバリに。夜はすぐに眠りに落ちたという。収穫は大きかった。「バッティングも見させてもらったし、引き出しは増えたと思う。行って良かった」。体幹のトレーニングなど練習法は頭にインプットした。