トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[卓球]新天才少女!14歳・木原が女子単で進撃4強 佳純に並んだ

2019年1月20日 紙面から

女子シングルスで準決勝進出を決め、声援に応える木原美悠=丸善インテックアリーナ大阪で(潟沼義樹撮影)

写真

◇全日本選手権・女子シングルス

 卓球の全日本選手権第6日は19日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で行われ、女子シングルスで木原美悠(14)=エリートアカデミー=が準決勝進出を果たした。中学2年での4強入りは2007年の石川佳純以来。女子ダブルスでは伊藤美誠(18)=スターツ、早田ひな(18)=日本生命=組が2連覇。伊藤は混合ダブルスに続く2冠を達成した。男子ダブルスは木造勇人(19)=愛工大、張本智和(15)=エリートアカデミー=組が初優勝した。20日の最終日は男女シングルス準決勝と決勝が行われる。

 14歳の快進撃が止まらない。“新天才少女”の木原が、5回戦で平野を撃破した勢いを持続して準々決勝も突破。12年前に中学2年で4強入りした石川に並んた。「今の自分より中学2年のときの石川さんの方が強いと思うけど、自分を信じて準決勝をしっかり戦いたい」と力を込めた。

 この日の相手は世界ランキング12位で国際経験も豊富な佐藤。試合前には15分ほど佐藤のプレー映像を見て対策を練り、世界屈指のカットマンとのフルゲームの激闘を制した。「すごく疲れてつらかったけど、きょうは1試合だけ。自分の限界まで頑張ってやろうと思いました」

 自身のサーブで返球を受けてからの“3球目攻撃”で厳しくコースを狙い、長いラリーとなっても攻め続けた。激闘を制した瞬間は、ふだんは出ないガッツポーズが自然と出た。

 地元の兵庫県明石市で卓球教室を開いている父・博生さんの指導を受け、4歳で競技を始めた。福原愛や石川らと同じように卓球一家に育ち、昨年にはワールドツアー韓国大会で21歳以下の部で初優勝。2020年の東京五輪に向けても期待されている一人だ。

 エリートアカデミーの先輩でもある男子の張本は、昨年の大会で14歳208日の史上最年少優勝を遂げた。「それを見て自分が2年生になったら優勝したいと刺激を受けた」と木原。20日の決勝で勝てば14歳170日で記録を塗り替える。本人ですら予想しなかった躍進。「めっちゃ震えています」と初々しく話す新鋭が、頂点に近づいた。 (平野梓)

 ▽木原の母・なおみさん「怪物みたいや。わが子ながら肝っ玉がすごい」

◆兵庫・明石出身14歳

<木原美悠(きはら・みゆう)> 2004(平成16)年8月3日生まれ、兵庫県明石市出身の14歳。163センチ。小学1年のときに全日本選手権バンビの部で優勝。17、18年世界ジュニア選手権団体戦準優勝。戦型は右シェーク攻撃。家族は両親、姉、兄、弟。1月現在の世界ランキングは85位。

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ