トップ > 中日スポーツ > 競馬・ボート・競輪 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【競馬・ボート・競輪】

[ボート]蒲郡ボートGI「オールジャパン竹島特別」あす開幕!

2019年1月18日 紙面から

 蒲郡ボートの開設63周年記念GI「オールジャパン竹島特別」が19日から24日まで行われる。地元の2枚看板である池田浩二、赤岩善生の2人を含む昨年のグランプリ出場選手が8人と豪華メンバーが集結。52選手それぞれが今年初のGI戦で新年の誓いも新たに熱戦を繰り広げる。今回は蒲郡ボートのピットリポーターも務めるJLCの城田ゆかりさんがイチ押し選手を紹介。A1級初昇格の地元・野中一平選手(24)=愛知=に意気込みを聞いた。

二人でガッツポーズ。地元GI初参戦に燃える野中一平(右)とJLC城田ゆかりリポーター

写真

◆JLC城田リポーター イチ押し直撃

 中日スポーツの読者のみなさん、はじめまして。城田ゆかりです。日本レジャーチャンネルで主にピットリポーターをさせていただいてます。蒲郡にも昨年からお邪魔させてもらって10月のダービーでは私自身、初めてのSGピットリポートを経験させていただきました。すごく緊張しましたが、本当に貴重な経験になりました。そして、あっという間に年が明けてGIレース。また熱戦が見られると思うとワクワクします。出場メンバーを見ると若い選手が多い印象。個人的には同年代の活躍に期待したいし、中でも今期から初めてA1級に昇格し、地元のGI戦に初出場する野中一平選手に注目です。意気込みを聞いてきました。

「まずは水神祭から」

 -城田 初めての地元周年出場です。今の心境を聞かせてください。

 野中「周年記念というのは自分の力だけで出られる訳じゃないと思うんです。ファンの皆さんの応援や、施行者さんの推薦で出られる大会。だから感謝の気持ちを込めて走りたい。これまでもたくさん呼んでもらってるので恩返しがしたいです。もちろん、優勝はしたいけど甘いものではないのでまずは水神祭から。そして予選突破と段階を踏んで、クリアしていきたい」

 -どういうレースをしたいですか?

 「自分は特別な思いとか気負っていくと事故っちゃうタイプ。気負わず、先輩に頼れるところは頼って、気軽にではないけどいつも通りにいきたい。自分の持ち味はSだと思ってます。いまFは持ってるけど、だからといって控えることはない。攻めの気持ちでいきたい」

調整力と精神力課題

 -近況の調子はどうなんでしょう?

 「リズムは良くないです。エンジンを仕上げられない。調整力がないんでしょうね。夏場は良かったけど、冬場になってから…。メンタルの部分もあると思う。僕はお調子者だから、いい時はドンドンといけるんです。でも崩れる時は一気に。もろさも課題です」

 -そういう時はどう対処するようにしてますか?

 「“魔法の言葉”を唱えるようにしています。『ついてる、ついてる。感謝します』という言葉ですけど、やまと学校の受験の時に読んでいた本の言葉で、これを唱えたら合格できたんです。それからは何かあるたびに唱えてます」

もっと成長早めたい

 -ヤングダービーでは同期の関選手が優勝しました。どういう思いで見ていましたか?

 「それは本当に刺激になりました。同期では浩哉(関)だけでなく、颯仁(仲谷)もすでにGIを取っている。初めてボートに乗ったのは、みんな同じ日からだから、自分もできるという気にはなります。自分の中ではA1級にはもうちょっと早くなれたとも思うし、これからもう少し早く成長したいです」

◆総展望

 昨年のグランプリ(GP)メンバーが8人も出場。豪華メンバーがそろっただけに、見どころの多いレースになりそうだが、やはり注目を集めるのは地元のエース・池田浩二だろう。2年ぶりのGP出場につなげた終盤の追い込みはすさまじかったが、そのラストスパートの着火点は当地のSGダービー。予選を2位で通過し見事に優出。そこからGI、GIIと3連続で特別戦のファイナルに進み賞金を一気に加算させた。当地での強さは今さら言うまでもないが、近況は13節走って11優出と抜群の安定感。今回もドリーム戦1号艇からシリーズをけん引していくだろう。

安定感抜群!愛知のエース・池田浩二がシリーズをけん引する

写真

 当地実績で言えば、赤岩善生の右に出る者はいない。昨年は24場制覇の偉業も成し遂げ、9年ぶりのGPにも出場したが、この蒲郡では通算23V。全92Vの約4分の1を当地で量産しているのだから、その思い入れの強さが分かる。赤岩は池田とともに当地新春レースで優出、直前に走ったアドバンテージもある。

当地実績が際立つ赤岩善生。蒲郡ならお任せだ

写真

 昨年3月の62周年記念を制した桐生順平も連覇を狙い乗り込んでくる。2年前のMVP・桐生は、昨年4月のからつ周年の準優でFを切りリズムを崩した。ただそれでも終盤には立て直し、GPに出場した。今年も新春の戸田では9連勝の完全Vと好調モードだけに怖さは増す。

昨年覇者の桐生順平は新春の戸田で完全Vと好調モードで乗り込んでくる

写真

石野7節で5優出

 同じ東海地区の井口佳典も勝負強さが光る。昨年はSG開幕戦のクラシックを制したが、年間SG4優出と1年を通して活躍した。当地でも53周年で優勝。昨年のダービーでもエンジンに苦しみながら優出4着と結果を出している。当地52周年覇者で、昨年は地元の徳山グラチャンを優勝した白井英治も攻めのレースで魅了する一人。また、あまり走る機会の少ない遠征勢の中でも当地実績が際立っているのは石野貴之で昨年はダービーで優出。この5年間でも7節走って5優出3Vの好成績だ。昨年、GPの連続出場が12年で止まった王者・松井繁も決意を新たにして挑む2019年最初のGIレースだけに、気合十分だろう。

 ドリーム戦には選ばれていないが、出場メンバーに守田俊介の名前があるのもうれしい限り。昨年10月の当地ダービーで2度目のSG制覇を果たしたのは記憶に新しい。当地の歴代SG覇者に名を刻む今垣光太郎、山崎智也、魚谷智之も活躍は必至。また、昨年GI2勝と活躍した笠原亮も蒲郡は大の得意としている。

ノリノリの柳沢も

 地元勢は先に挙げた2人以外にも柳沢一、杉山正樹、杉山裕也、河村了、平本真之、磯部誠、野中一平と計9人が出場。中でも蒲郡・新春レースを2連覇した柳沢はこの5年間で当地は11優出、4V(60周年記念を含む)と抜群の成績で期待が膨らむ。

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ