【競馬・ボート・競輪】[競馬]AJCC フィエールマン、美浦12秒3締め 最強加速2019年1月18日 紙面から
菊花賞以来のコンタクトとなるルメールを背に、フィエールマンは美浦Wへ。異父姉ルヴォワール(5歳1000万)を3馬身ほど先行させてスタートした。鞍上との息はピッタリ。徐々にペースを上げていき、馬なりのまま直線に入ると、ここからクラシックホースが真骨頂を見せる。 「ハードプッシュはしていない。馬が自分から加速した」とルメール。残り1Fの地点でスイッチが入るとグングンとスピードアップし、内からパートナーを並ぶ間もなくかわした。2馬身先着して刻んだタイムは5F67秒9-38秒6-12秒3。ゴール板を過ぎたあとも減速せず、向正面まで軽快に駆け抜けた。見届けた手塚師は「やっぱり加速力がすごい。今のWコースで、しまい1F12秒台の上がりタイムはなかなか出ないから」と満足そうな表情だ。 キャリアわずか4戦で菊花賞を制した能力は並ではない。ラストの切れ味と決め手は“最強”の呼び声高い同世代においてもトップクラスだ。「4コーナーで滑ったけど、直線はいい反応だったし、瞬発力が良かった。ポテンシャルは高く、休み明けだけど大きな馬じゃないので心配していない」と鞍上。さらに指揮官も「中間に軽い熱発があったのは確かだが、ほとんど影響はない。57キロも問題ないし、頭数が多くないのもいい。能力を信じている」と全幅の信頼を寄せる。初の古馬相手でも、メンバー唯一のGIホースの底力を見せつけてくれそうだ。(美浦取材班)
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