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【首都スポ】

[女子サッカー]早大、主将・熊谷が2発競り勝つ 目標の4連覇 あと1勝

2019年1月19日 紙面から

前半28分、先制ゴールを決めガッツポーズする早大の熊谷(斉藤直己撮影)

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◇全日本大学女子サッカー選手権<準決勝> 早大2-1姫路独協大

 チームを4年連続9度目の決勝に導いたのは主将のMF熊谷汐華(しおか、4年・十文字)。「今日は厳しい苦しい展開だったので、勝ち切れることができてほっとしました」と話す顔に安堵(あんど)感が浮かんだ。

 立ち上がりから堅守速攻という自分たちのサッカーはできていたが、なかなか主導権が握れなかった。先制点は前半28分。左サイドにいた熊谷が逆サイドから来たボールに左足で合わせてゴールをこじ開けた。

 ただそれでも勢いづかない。後半も攻め手を欠いてもたつき、同15分には試合を振りだしに戻される始末。その後も相手ペースで試合は進み、同30分になってようやく、熊谷が再び決めてけりがついた。3連覇中の女王とは思えない薄氷を踏む思いでの勝利だった。

 昨年の準決勝でも得点に絡んだ熊谷は「1点目は自分の得意な角度。2点目はフリーな状態でボールを受けたので、思い切ってシュートしました」と振り返ったが、辛勝に笑顔はなかった。

 最終学年になって臨む選手権で目指すことは「自分たちが1年のときから目標に掲げてきた4連覇」。その実現まであと1勝まで来た。相手はなでしこリーグ経験者を擁する強豪・日体大だが「得点力があって本当に強くて、いい選手がいっぱいいる。最後は勝つんだという気持ちと粘り強いプレーが大事になってくると思います」と言葉に力を込めた。 (辛仁夏)

決勝進出を果たし、スタンドの応援団にあいさつする早大イレブン

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◆姫路独協大「全国で戦える」手応え3位

 姫路独協大はあと一歩及ばず、3位で大会を終えた。後半15分にMF渡辺佳奈美(4年・作陽)がFKを直接ねじ込んで追いついたが、反撃はそこまでだった。

 「(試合が進むにつれて)徐々に自分たちのサッカーができるようになっていきました。負けて悔しいですけど、楽しかったです」と笑った渡辺。チームにとって過去最高となる成績を収め「(全国大会で)戦える手応えを感じました」と充実感もたたえた。

決勝進出を逃し肩を落とす姫路独協大イレブン

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    ◇

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