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【首都スポ】

[女子サッカー]日体大、非なでしこリーガー・市川が2発 早大を倒しV奪還誓う

2019年1月19日 紙面から

帝京平成大―日体大 前半8分、先制ゴールを決め、チームメートの祝福を受ける日体大の市川実季(左から3人目)=味の素フィールド西が丘で(斉藤直己撮影)

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 サッカーの第27回全日本大学女子選手権は18日、東京・味の素フィールド西が丘で準決勝2試合を行い、4連覇を狙う早大(関東第2)と4大会ぶりの戴冠を期す日体大(同第3)が決勝に進出した。早大は姫路独協大(関西第1)を相手に2-1で競り勝ち、日体大は帝京平成大(関東第1)を4-0で圧倒した。決勝は準決勝と同じ会場で20日に開催。早大は7度目、日体大は17度目の大学日本一を目指す。

◇全日本大学女子サッカー選手権<準決勝> 日体大4-0帝京平成大

 脇役が主役の座をつかんだ。2ゴールをマークした日体大の市川実季(4年・修徳)だ。

 まずは開始早々の前半8分、風上を生かしたロングシュートで、チームにリードをもたらした。左足による一撃は、クロスバーにはね返されてから相手GKに当たり、ゴールへと吸い込まれた。

 「入ったらいいなくらいの感覚で打ったんですけど、まぐれで決まりました」と振り返ったMFは、3-0で折り返した後半35分にとどめの一発も突き刺した。左CKのこぼれ球に反応し、右足を一振り。背番号5は「(3-0からの)次の1点をずっと狙っていました。ダメ押し点を決めることができてよかったです」と胸を張った。

前半8分、絶妙なループシュートで先制点を挙げる日体大の市川(5)

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 チームの主力はそのほとんどが、現役とOGで構成する日体大フィールズ横浜の一員として、なでしこリーグ1部で選手登録されてきた。市川はこの日のスタメンでは唯一の“非なでしこリーガー”だが、その格差を感じさせないプレーぶり。「上のチーム(日体大フィールズ横浜)に行けなくて悔しかったんですけど、それでも4年間ずっと頑張ってきました。最後の大会で、いい思いが少しできました」と白い歯を見せた。

 そして、正真正銘の有終の美を決勝で完結させる。「3連覇している早稲田を倒して、気持ちよく終わりたいです。みんなで貪欲にゴールを狙っていきます」と4大会ぶりのV奪還を誓った。 (関孝伸)

◆帝京平成大 リーグ戦黒星と同スコアで完敗

準決勝で日体大に敗れ、引き揚げる帝京平成大イレブン

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 今季の関東大学リーグ1部女王の帝京平成大だったが、リーグ戦で唯一黒星(0-4)を喫していた日体大にまたも同スコアで完敗。ゲームキャプテンを務めたFW大竹麻友(4年・日ノ本学園)は「自分たちはまだ挑戦者。日体の方が足元の技術もチーム力も上だった」と脱帽した。

 2016年4月から同大を率いているのは、元なでしこジャパンで11年W杯ドイツ大会優勝メンバーの矢野喬子監督(34)。関東制覇を成し遂げた手腕を選手権でも見せたが、快進撃もベスト4で止まった。ただ「4強に新しい顔触れが出てくることはいいことで今回、帝京平成の名前を知ってもらえたことは良かった」と満足そうに語った。

    ◇

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