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2012年07月29日

電波時計用外部アンテナの実験

いま住んでいる愛媛県八幡浜市の木造家屋では電波時計の受信に全く問題は無いのですが、以前住んでいた名古屋のアパートは鉄筋のためか、電波時計の受信が非常に難しかったです。壁掛けの大きな電波時計だけは狂うことが無かったのですが、卓上型はデスクの上では受信できず、一ヶ月ごとに窓際で受信させてから元の位置に戻してました。パソコンが何台もある会社の作業場(窓から5m離れた位置)でも受信不能でした。

中波ループアンテナを完成させたあと、もしかしたら同じ仕組みで電波時計の受信も改善できるのではないかと思い、実験してみることにしました。うまくいけば、本体とアンテナを近づけて受信したり、アンテナを窓際に置いてピックアップループで時計に電波を送れるかもしれません。同様の製品が無いかネットで検索しても、受信した電波を再送信するタイプばかりで高価です。同調回路と誘導結合で電池不要のタイプはどうやら市販されていないようです。

試しにラジオのバーアンテナで同調させてみる

ジャンクラジオからバーアンテナを外して、60kHzに同調するようコンデンサを接続してみました。

120729-1

同調の確認にはアンテナアナライザーが使用できず(アナライザーの下限が100kHzなのです)、唯一の手段としてPERSEUSのスペクトラム表示で確認しました。60kHzに同調するようコンデンサを組み合わせてみると、ちゃんと受信できました。

120729-2

 

もっと高感度に

完成していた中波ループアンテナにインダクタとコンデンサを追加して60kHzに同調させてもいいのですが、電波時計に組み合わせるには大きくてあまりにも大げさすぎます。

そのため小型に作るべくもっと長いバーアンテナを使ってみることにしました。入手性の良い18cmのバーアンテナは持っているのでそれにコイルを巻き、マイラコンデンサと組み合わせて60kHzに同調させました。120729-3

ラジオの10cmバーアンテナより高感度のようです(あたりまえ)。

このまま電波時計に近づけて置いても感度アップになるハズですが、もともと受信状況の良い自宅では効果を確認できません。ギリギリ受信できない場所で確認しないといけませんので、後日なんとかすることにします。

ピックアップコイルで電波時計に導く

きっちり電波を拾っているバーアンテナにピックアップコイルを巻いてケーブルで伝送し、電波時計に結合コイルを数回巻いて受信する方法で成果が出るか確認します。

直接届く電波を遮らないと効果が確認できないので、電波時計を鉄の缶に入れ簡易電波暗室を作ってテストしました。120729-4

缶には小さい穴を開け、アンテナが受けた信号を導けるようにしています。

ピックアップコイルと結合コイルの最適な巻き数を見つけるため、何度も何度も組み合わせを変えて受信テストを繰り返しました。市販の電波時計なので、受信成功か失敗かを表示で確認するためには15分程経たないと判りません。それを様々な組み合わせで確認したので最適値がわかるまで数日かかってしまいました。こんなに時間がかかるとは思っていなかったので、次からは受信確認だけが判るよう改造した電波時計を準備したいです。

最終的に木製ケースに入れて端子を付けた完成品がこちら

120729-5

全長20cmですからあまり邪魔にならないと思います。電波時計の後ろに近づけて置くか、RCA端子にケーブルを繋ぎ結合コイルを電波時計に巻けば受信改善になります。5m延長してみましたが問題なく受信できました。

しばらくフィールドテストを実施していきたいと思います。

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posted by R.yawatta at 22:45| 愛媛 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 電波時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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