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【大相撲】

一人横綱白鵬、初日から6連勝 無敗街道一人旅

2019年1月19日 紙面から

白鵬(左)が寄り切りで正代を下す=両国国技館で(神代雅夫撮影)

写真

◇初場所<6日目>

(18日・両国国技館)

 横綱白鵬(33)=宮城野=が正代を力強く寄り切り6連勝。引退した稀勢の里(現荒磯親方)に続いて鶴竜(33)=井筒=が右足負傷で休場する中、一人横綱は盤石の相撲を見せつけた。平幕の阿武咲(22)=阿武松=も全勝キープ。御嶽海(26)=出羽海=は妙義龍との小結対決に敗れて初黒星。この時に左膝付近を痛め、7日目以降の出場は微妙となった。

 たまりにたまっていたうっぷんを晴らすかのような快勝だった。白鵬がスピード、技術で正代を圧倒。全勝を守り支度部屋へ引き揚げてきた横綱は、5日目までとは違って明らかにノリノリだった。

 足を拭いていた付け人に「彼女みたいに優しく拭かんか。彼女いないのか? それはどうもすいません」と取材前のつかみで周囲を笑わせた。

 稀勢の里が引退し、鶴竜が休場。白鵬としては2017年九州場所以来の一人横綱となった。責任が増すばかりだが、これがかえって白鵬にはよかった。「うん、頑張るしかないね。こうなったら、引っ張っていくだけ」と気持ちがピリッと引き締まったようだ。

 御嶽海は全勝を止められた上に左膝を負傷。貴景勝、逸ノ城、錦木と若手の1敗力士が次々と2敗へと後退。そんな荒れる土俵を前にしても「締めないといけないということと、引っ張っていかなくてはいけないという気持ちがあった」と動じなかった。

 この日の朝稽古後は「全員が調子いいからね、若手が。対戦が残ってる若手、全員が気になりますよ」と話していた。だが、時代が変わろうとしていると感じるか? という質問には「いずれそうなるだろうけどね。まだまだという気持ちでやらんとね」と、きっぱり言ってのけた。

 「若い人と接していくと、自分も若くなるって言うしね」とニヤリ。今場所の白鵬はまさにその言葉通り。若手を尻目にどんどん元気になっていく。 (岸本隆)

 

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