西武のドラフト1位の松本航投手(22)=日体大=が18日、新人合同自主トレで初のブルペン投球を行った。西武第二のブルペンで捕手が立った状態であいさつ代わりの14球。「まだ全然できあがっていない。6割から7割ぐらい」と試運転段階ながら、周囲には「松本、半端ないって~」と驚かせる強烈なインパクトを残した。
最速155キロ右腕のお披露目は、10分足らずで終わった。この日は直球のみ。ワインドアップから力強い球を放り、ドラ1の片りんを見せつけた。球を受けた荒川雄太ブルペン捕手が「半端ないっす、半端ない、半端ない」と驚いて3度つぶやくほどだ。
もっとも、松本航自身は「ずっと平地でやっていたので傾斜の間隔や歩幅を確認して、ボールの回転を意識していた。スパイクも新しくなったので」と冷静だった。イチローと同じメーカーのシューズを新調。「2月のキャンプでしっかり投げ込めるようにしたい」と調整を進める。
17日の全体会議で1軍スタートも決定。「より一層緊張感が出てきたし、気を引き締めてやりたい。新人合同自主トレでは捕手が座って投げられるように」。一歩ずつ段階を踏み、半端ないルーキーイヤーにする。 (小畑大悟)