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【プロ野球】

日本ハムの輝星と柿木が初ブルペン投球で“競演”

2019年1月19日 紙面から

並んでクールダウンする吉田輝(左)と柿木(武藤健一撮影)

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 昨夏の甲子園を沸かせた2人がプロの舞台で“競演”だ!! 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が18日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われた新人合同自主トレに参加。同5位・柿木蓮投手(18)=大阪桐蔭高=とともにプロ入り初のブルペン投球に臨み、野球日本代表「侍ジャパン」の建山義紀投手コーチ(43)らが熱視線を送る中で23球を投じた。

 力強いミット音が交互にこだました。良き友でありライバル。昨夏の甲子園決勝で投げ合った高卒ルーキー2人の“競演”が実現した。

 「良い球を投げられるかより、良いフォームかどうかを意識した。そこはいい方だったと思う」

 吉田輝は秋田での自主練習以来、約2週間ぶりのブルペン入り。ばらつきもあったが、ハマった時の直球の威力は健在だ。ただ、まだまだ実力はこんなものではない。「納得いく球はほとんどなかった。50点くらい」と自己採点は厳しかった。

 隣にいたのが柿木だ。吉田輝は「投げているときは意識しなかったけど、質問で『意識したでしょう』と聞かれるだろうなと思いました」とホクそ笑むと、すぐに闘争心をメラメラと燃やした。

 「(柿木の)調子は良さそうだった。キャンプは勝負。良い成績を上げられた方が1軍で先に投げられる。自分が先に投げられるようにしたい」

 力強い直球を投げ込んでいた柿木も、一歩も引くつもりはない。「良い球はあったけど、抜ける球もあった。自分は(吉田を)意識しますし、良い仲の中で、負けないように」。互いに照準を定めるのは、2月16日の紅白戦(国頭)での実戦デビュー。2人の右腕が戦いの舞台を甲子園からプロに移し、新たな物語を描いていく。 (土屋善文)

 

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