中日・又吉克樹投手(28)が17日、沖縄キャンプで2月3、4日に行われる紅白戦へ向けて「抑えるのは当然です」と悲壮な決意を示した。
入団5年目の昨季は勝利の方程式の一角として期待されながら、プロ入り最少の40試合登板にとどまり、2勝5敗9ホールド、防御率6・53。不本意なシーズンだったため、例年以上に危機感を持って自主トレに取り組んでいる。
キャンプイン直後の紅白戦から投手、野手ともアピール合戦が本格化する。「すぐ実戦なので結果を残さないと。もちろん抑えるのは当然です。ただ、自分の立場を考えれば、そこで満足していられない。紅白戦が良くても次の週の試合で打たれたら駄目なんで。しっかり調整していきたい」と意気込む。
先発か救援か。現状では決まっていないが、どの役割を任されてもいいように、投げ込みやトレーニングを積んでいる。「先発の調整をしていれば球数も投げられます。毎年言われること。結果を残した人が言えることなので、(首脳陣には)どこでも投げます、と言ってあります」
この日のブルペン投球ではコースに投げ分けるなど、実戦を想定しながら変化球を交えて37球を投げ込んだ。復権へ向け、「真っすぐが走り、さらに全ての変化球が投げられることを見せたい」と決死の覚悟で突き進む。