メディアの仕事で根尾の取材に訪れた宇野さんが、背番号「7」の後輩と初対面。ガッチリと握手を交わすと、「ギュッと握る手が力強かった」と言って目を細めた。
根尾を見た宇野さんは、改めて「自分の時とダブるねぇ」と感慨深そうだった。1988年に大阪・PL学園高からドラフト1位で立浪和義が加入。それまで自分のポジションだった遊撃をルーキーが守り、自身は二塁へコンバートとなった。
だから、根尾とのポジション争いに身を置くことになった京田のことも気になる。ナゴヤ球場では京田とも偶然に対面。目の前を通りかかった京田を見つけると「京田、頑張れよ」と声をかけ、こちらとも力強く握手した。
ポジション争いについても興味津々だ。「(与田)監督が決めることだけど、どうなるんだろう」と話した宇野さんは、当時の記憶を呼び起こした。「自分の時はオープン戦の前だったか、監督室に呼ばれ、何の話かなと思ったら、星野監督に『俺は打っても打たなくても立浪を使う』と言われたんだよね」
自身の背番号と守備位置を引き継いだこともあり、根尾への関心は高い。注目ルーキーがポジションを奪い取るための条件について、「最初にいい結果を出して、スパンと入っていけるようにすることじゃないかな」と指摘した。