芸北は、島根に向かうまでの道に、たくさんの温泉とスキー場があるエリア。「広島でスキーできるの!?」と驚くかもしれないが、九州・中国・四国のスキー好きが集まる場所だそう。
備後エリアにある尾道は映画の舞台としてもお馴染み。また、福山も大手企業などの工場が多数あり、人口が多いエリアだ。そんな備後エリアの人たちは、広島市よりも岡山市へのアクセスがよいため、「買い物は、岡山か倉敷の三井アウトレットパークですることが多い」(福山市出身の女性)らしい。
備北は、広島県民なら誰もが知っている伝説の怪獣「ヒバゴン」(いわゆるヒマラヤの雪男的な存在)の生息地といわれる比婆山があるエリア。広島市からも離れており、アクセスが悪いのかと思いきやそうでもない。現在東京に在住し、以前三次市に住んでいたという男性は、「JRはあまり使い勝手が良くないのですが、高速バスを使えば広島市内まで1時間15分ほど。毎日、これで職場まで通勤していた」というから、意外に住みやすそうだ。
そしてもう1つ、忘れてはならないエリアがある。それが「岩国市」だ。「岩国って山口県じゃなかったっけ?」と思ったあなた。はい、正解です。岩国は山口県だが、広島県民の“定番ドライブスポット”“免許を取ったら最初に行く場所”として知られる「山賊」という小屋風の和風レストランも岩国にあり、広島県民とは切っても切れない縁がある。また、岩国の人たちも買い物では広島を訪れることが多い。だから、広島県民は“広島県岩国市”と呼ぶとか呼ばないとか。
野球は「年に10~15回は観戦」
スポーツ観戦が日常に
広島はベイエリアだけの県ではないことがわかったところで、県民はどんな休日を過ごしているのかを探っていこう。実際、県民に聞いてみると、様々なエリアに住む人が共通して挙げたのが「ゆめタウン」「フジグラン」「アルパーク」「イオンモール」だった。イオンモール以外、一体何のことやらだったが、「ゆめタウン」「フジグラン」「アルパーク」は郊外型ショッピングモールだという。
「ゆめタウンは広島発祥、フジグランは愛媛発祥のショッピングモールです。子ども連れではゆめタウンやフジグラン、こじゃれた買い物はイオンモールで、と私たちは使い分けています」(三次市出身の男性)