【プロ野球】日本ハム・輝星、ディープインパクト目標 名馬なぞらえ伝説の投手に2019年1月18日 紙面から
日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が17日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で日本中央競馬会(JRA)競馬学校の生徒との交流会に参加した。吉田輝はディープインパクトへの憧れを口にし、自らも伝説の投手になると意気込んだ。春季キャンプは2軍スタートとなることが発表された。 伝説の名馬に近づきたい。騎手の訓練用木馬にまたいだ吉田輝は「ウエートトレをした後だったので低い態勢ですごく疲れました」。照れくさそうな表情を浮かべつつ、持ち前のボディーバランスで乗りこなした。激しくムチを入れるシーンでは交流会を盛り上げた。そんな18歳が目指すのはあの伝説の名馬だ。 競馬学校と2軍施設が同じ千葉県内とあって交流が恒例となっている日本ハム。高校時代は野球漬けだった吉田輝と競馬は無縁に思えるが、実はそうではなかった。 「駆け引きを参考にできないかなと思って競馬中継を見ることがあった」。冬の走り込みで1位を取るための研究として見始めたというが、それが発展し投球にも応用。「最初から飛ばして逃げ切る人もいれば、真ん中にいてスパートをかける人もいる。そこは試合運びでも重要。打者が狙っていないのに思い切り投げる必要ない。ペース配分が勉強になった」。甲子園でも高く評価された投球中のギアチェンジはこうして生まれた。 好きな馬は無敗の三冠馬で日本を代表する名馬のディープインパクト。引退した2006年は5歳だったが「競馬界の伝説みたくなっていたので知っていました」。そして、歴史的名馬への思いを口にした。「伝説に憧れます。自分はプロに入ってイチからのスタートだけど、しっかり積み重ねて何十年後も語り継がれる選手になりたい」。昨夏の甲子園を盛り上げた右腕は、沢村賞を目標に歩みを進める。 春季キャンプは2軍の沖縄・国頭スタートとなった。「場所は関係ない。紅白戦ですべて出し切れるようにやりたい」。18日に初のブルペン入りを予定している右腕の実戦デビューは2月16日の紅白戦(国頭)が濃厚。ディープのように強くて愛される存在を目指す。 (土屋善文)
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