厚労省 不適切な調査手法、4年前にマニュアルから削除
2019年01月17日 12時10分 TBS
厚生労働省が行う賃金などの調査で不適切な手法がとられていた問題で、調査のマニュアルにあった抽出調査を認める記述が、4年前、削除されていたことがわかりました。
17日朝、厚生労働省では、「毎月勤労統計」で不適切な手法がとられた経緯を調べる「特別監察委員会」が初会合を開きました。
手法をめぐっては、担当部署が作成したマニュアルに「東京都は全数調査しなくても精度が確保できる」と、本来とは異なる「抽出での調査」を正当化する記述があったことがわかっています。その後の取材で、この記述が4年前の2015年に削除されていたことがわかりました。
「(2015年に)削除されたという事実は聞いています。どういう事案だったのか、その事実関係を整理したうえで、今おっしゃるような隠蔽だったのかどうか」(根本匠 厚生労働相)
根本大臣は削除された経緯など事実関係を調査するとしたうえで、結果を速やかに公表したいとしています。(17日11:22)