【競馬・ボート・競輪】[競馬]東海S インティ、6連勝へ上々の加速ぶり披露2019年1月17日 紙面から 20日の東西重賞の出走予定馬が16日、東西トレセンで追われた。「第36回東海S」(GII・中京・ダート1800メートル)組では、5連勝中のインティが栗東坂路で加速感十分の動きを見せた。重賞初挑戦だが、楽しみな一戦だ。「第60回アメリカジョッキークラブカップ」(GII・中山・芝2200メートル)組では、中山芝で重賞2勝のジェネラーレウーノが美浦Wで併せ馬をし、余裕ある手応えで同入した。乗り込み十分で仕上がりの良さをうかがわせた。 500キロを超す栗毛の馬体が輝きを放った。ここまで6戦5勝。2戦目以降は、無傷で連勝を遂げてきたインティの加速感は、やはり並ではない。栗東坂路の外ラチ沿いをエネルギッシュに駆け上がった16日朝。新星誕生を予感させる空気を自ら作り出して、戦う姿勢を明確にした。叩き出した時計は、4F51秒9-37秒8-12秒3。整地作業直後だったことを考慮しても、十分過ぎるほどの時計と言える。 「先週までCWで乗って、今日(16日)は坂路である程度やろうと考えていました。時計的にも予定通りでしたし、しっかり動いてくれましたね」。リフレッシュ放牧を挟み、目標に向けて作り込んできた。見届けた野中師は、その成果を確認できた、と現状を伝えた。 2勝目を挙げてから球節の腫れで約11カ月にわたって休養。体質が弱く、姿勢も悪かったことに加え、3戦目まではいずれもトモを落鉄していた、という。そんな状況で2着につけた差は、7馬身、4馬身、4馬身、10馬身、そして5馬身。5連勝の過程で見せつけたのは、底知れない強さだった。「まだやらなければいけないことはありますが、馬体に関しては、ほぼできてきたかなと思います。右回りに適性があるので、左回りでの手前の替え方などが、課題になってくるでしょう。それでも、バランスなどは良くなってきていますからね」。階段を上ってきているのは確か。指揮官はそう話す。 勢いを持って挑む今回。トレーナーは「試金石になるでしょう」と立ち位置を踏まえた上で「強い競馬で勝ってくれているので、ここをうまくクリアしてまた夢を見られたら…」とこの先を見据えた。6連勝で次のステージへ。さらなる大舞台を目指して白星を重ねる。 (山田数夫)
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