10月28日、「実体験♬ 劇場版弱虫ペダルライド」、副タイトル「~コルナゴ部長と行く阿蘇天空ライド~」に参加してきた。
このライドの話があったのは、7月に茶のこさんゴールのサイクルイベントでお会いしたKeiさんとタカコさんから、熊本・福岡・山口の繋がりのあるロード乗りの弱虫ペダルファンを対象に、劇場版に登場するコースを走り、最後は映画のシーンと同じく蘇山郷の温泉体験をするというサイクルイベントの相談があった。この趣旨のなかには、各地で発生する自然災害において、自転車乗りが当地を走ることによって復興の一助になればというものでもあり、蘇山郷も熊本震災で3か月間の休業の後、多くの自転車乗りに訪ねてもらい今に至っていることから二つ返事で引き受けることにした。
打ち合わせしていくと、自分の露出度においては、何とまあお恥ずかしい限りだが、コミック本の「弱虫ペダル」や、映画化された「劇場版弱虫ペダル」がサイクルスポーツの取り込めなかった新たな層を拡張したことや、劇場版において主人公チームの宿泊地となった蘇山郷に多くのファンの皆さんが訪ねられたり、しいては舞台となった熊本の観光にも大きな影響を及ぼしたことを考えると、ここは自分と別の人格になり、みなさんに御礼と感謝を込めてこの企画に参加させていただいた。
当日は遠路から来られるものの、蘇山郷の入浴時間が13時からであることと、当日は宿泊者が多いことから15時までとし、館内の滞在も大人数のため15時までさせていただいた。よって集合時間が7時30分と早くなりライド終了は13時、到着後昼食して蘇山郷に移動、OHPで映画化前の絵コンテやラピュタを走る動画を見たり、弱ペダ関連グッズ販売、その後入浴して15時解散という足早なスケジュールだったが、早く始めてサクッと早く終わるのも自転車乗りならではないかと思った。
ブリーフィングのあと駐車場及びスタート&ゴールとして使わせていただいた「はな阿蘇美」から映画と同じ212号を上った。
山口からお越しの方は一輪車。
フラットなところでの見世物的なものと思いきや、普通の道を100キロ走った経験もあるとかでびっくりだった。ギアはなく1体1、当然バランスの点から下りは苦手だが、212号の上りは問題なく、というかかなりの速さで上られていた。ブレーキはディスクでサドルの下にレバーがあった。
212号からミルクロードに出て
やまなみハイウェイへ
車はある程度だが草原の景色を堪能することができる。
やまなみハイウェイを左折し
エルパティ牧場の前を通って
57号までのミルクロードは車が少ない
当たりは波打つ野原のようで
まさに土地名の「波野」そのもの
草原のライドを愉しめる。
根子岳が近くなったらミルクロードも終わり、国道57号に出てしばらく走って右折すると、いよいよ牧野道
最初は杉林の上り
やがて開けて広大な牧野が見えると
いきなりの牛止め
ここは降りて慎重に歩いて渡る
放牧地の入口であり
ここから先は
鉄製のロールで牛が行けないようにしてある
この先もう一ヶ所あるので要注意
牧野道がはじめての方が多かったのか
感激のあまり甲高い感嘆の声がいつまでも聞こえていた
牧野内に立ち入れる仕組みを
道の駅阿蘇を運営するNPO法人ASO田園空間博物館が
牧野組合と交渉され
ガイドを要請し今年の冬から立ち入れる予定
環境省阿蘇自然環境事務所発行 「ASOいざ草原へ」より
このように草原は年々減少している
理由は3月に草原を焼き払う「野焼き」をする人が
高齢化や過疎化等で少なくなったことが大きいと聞く
現在ではボランティアによる野焼きが実施され
急下降は食い止めているものの
危機的状況は拭い去れないのではないだろうか
そのことに理解を示すためにも
草原を訪ね、ガイドの案内のもと
足を踏み入れたり、自転車で走ったりして
利用料金を払うことで
草原再生の一助になればというのが
NPO法人ASO田園空間博物館の取り組みだ
箱石峠の上のビューポイント到着
当初はここでランチの予定だったが
天気予報での気温の低下もあったが
先日開催された牧野ガイドの講習会で
牧野に落ちているラップ等を牛が食べ
それが原因で反芻することが出来ず
痩せ衰えていくことがあるそうだ
これは農家の方にとって極めて大きな損失である
牧野では風が強く弁当のラップが飛ばされ
それをキツネやタヌキなどが牧野の奥に持っていき
牛が牧草と一緒に食べるらしい
なのでここでは食事せず
また補給食の袋も必ず持ち帰ることが大切である
箱石峠と名前の通り、この突端の上に
四角い硯のような小さな石がある
楽しんでもらえたようだ
ここから265号のダウンヒルは快感
宮地から阿蘇神社に立ち寄る予定だったが
時間が押したのでそのままゴールのはな阿蘇美を目指した
13時過ぎゴール
ランチははな阿蘇美の芝生
わたしのおすすめは二種類のあか牛丼
普通の弁当からすると高いが
今となっては高価なあか牛の肉がたっぷり
好みの量のタレを肉にかけ
温玉を割って食べる
ご飯の奥には茄子や野菜を混ぜられて
バランスの良い自転車乗りには絶好の弁当となる
この日は販売している道の駅阿蘇より
特別にデリバリーしてもらった
自転車乗りの理想的ランチだった
場所を提供してもらったはな阿蘇美さんに感謝
蘇山郷へ
弱虫ペダル映画化の経緯や、テレビ用に撮影されたわたしとカルキさんで上るラピュタの動画、それに映画化前の絵コンテ、この日Msayaさん撮影のドローンの映像や、山口からお越しの水口さんより弱虫ペダルチームのPR用DVDなど貴重なものを鑑賞した。
水口さん所有の弱虫ペダルチームのシクロ用スーツも試着
今回の企画されたKeiさんと
HSRのレースから駆けつけていただいた福島さん
ロンドンオリンピックのマスターズ経験の
ご存知熊本のレジェンド
プライベートのサイクルイベントには
弱虫ペダル主人公チームのジャージを着られる
理由は自転車乗りのファンを増やすことに
繋がればということと
子供さんや女性の方にとっても
身近なスポーツであることを
福島さんなりに訴えておられるのだろうと思う
堂々のレジェンドである
素晴らしいサイクルイベントだった
参加者全員、家に着くまで
事故なく、怪我無く、完結した
企画された久木原さん、浅木さん、サポートカーや貴重なグッズ、それに弱虫ペダルチームと縁を取り持っていただいた水口さん、記念品や煌びやかな印刷物の演出をされた山口の忍さん、女性代表で企画されたタカコさん、地元として受け入れ及びガイドの下城さん、井上夫妻に感謝申し上げます。最後に参加されたみなさんには心より御礼申し上げます。
(ここで使用した写真の多くは参加者からのものです)
最後はドローン撮影を兼ねて参加のMasayaさん
素晴らしい動画ありがとうございます。
娘の結婚式の写真を撮って頂き生涯の記念となりました。
来春の息子の結婚式でもたいへんお世話になります。
個人的には結婚式の写真は、二人の前撮りの写真より
撮影条件の悪い会場での
機材と技を要する瞬撮スナップが宝石となります。
Masaya Furukawaさん撮影
実体験♪劇場版弱虫ペダル~コルナゴ部長と行く~阿蘇天空ライド
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
- 2018/10/31(水) 15:16:02|
- ロードバイク
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