【一般スポーツ】トヨタ、機動力で打倒JXだ 19日からWリーグ後半戦2019年1月17日 紙面から
バスケットボールの第85回皇后杯全日本選手権決勝で、トヨタ自動車はJX-ENEOSの高さに屈し、65-86の大差で敗れた。ガードの三好南穂主将(25)=桜花学園高出身=は「通用したプレーもあったし、通用しなかったプレーもあった。反省して立て直したい」と誓った。Wリーグ後半戦は、19日の東京羽田戦(東京都大田区総合体育館)から始まる。リーグ2位につけるチームはこの敗戦を糧に、打倒JXに燃える。 三好は、決勝の試合終了の笛をベンチで聞いた。「悔しい気持ちでいっぱい」。試合後、素直に心境を打ち明けた。期待された3点シュートは9本中1本と振るわず、敗戦の責任を背負い込んでいるようにも見えた。 今季のトヨタは、スペインからガルシアヘッドコーチを迎え、堅守速攻のチームづくりを進める。高さのある強豪チームに対抗するため、機動力とそれを支える運動量、外角シュートも併せて磨き上げている。 決勝で戦ったJXは、日本代表の渡嘉敷ら193センチ、188センチ、182センチの長身3人を先発起用した。そのJX戦で三好が「通用した」と挙げたのは、180センチの馬瓜エブリン(23)と182センチの長岡萌映子(25)のドライブイン。「フィジカルで当たり負けず、ゴールを決めていた」。一方で「ガードでもっとアタックして、ゲームを組み立てるべきだった」と自身の役割を反省した。 攻撃の起点は、三好と安間志織(24)のダブルガードが担う。2人の素早いパス回しとドライブで相手守備をかく乱し、インサイドのマークが甘くなったところで馬瓜、長岡へボールを集めるのが得点パターンだ。そのインサイドに強い2人をさらに生かすには三好と安間の外角シュートが欠かせない。今大会のファイナルラウンド3試合で三好と安間は計31本の3点シュートを放ったが、決めたのは7本。成功率は22%と低調だった。 「勝負どころで決めたい」と三好は3点シュートへの意欲を示す一方で、打倒JXには「機動力」の向上を求める。足を止めない守備と、ボール回しを止めない攻撃を繰り返せば「チームの流れがよくなる」。リズムがよくなれば3点シュートの成功率も上がると信じて、リーグ後半戦に臨む。 (末松茂永)
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