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【芸能・社会】

三丘翔太“蝶ネクタイ王子”団塊歌う 4枚目「散歩道」リリース

2019年1月17日 紙面から

新曲をPRする三丘翔太(右)とPVのイラストを手にする中山少年。イラストに描かれているのは三丘がモデルになった孫・陽介

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 演歌歌手の三丘翔太(25)が16日、4枚目となるシングル「散歩道」をリリースした。団塊世代の夫婦愛を、四季を織り交ぜた詩でつづり聴く人の心に訴える。あえて「若い世代に歌ってほしい」と関係者から託され、まだ20代の“蝶(ちょう)ネクタイ王子”が、老夫婦の悲哀を歌い上げる意欲作だ。

 20日でデビュー丸3年を迎え、4年目にさらなる飛躍を目指す三丘。本紙などのインタビューに応じた三丘は曲について聞かれると「難しいですね」と苦笑いする。新曲は妻が亡くなり独りになった高齢の男性が主人公。妻への思いを述懐しながらも、最後に5歳の孫が登場し「哀」から「明」へと転換する。団塊世代の夫婦がモデルと聞いて、50歳ほどの年齢差がある三丘は最初は戸惑ったという。しかし、団塊世代にあたる自身の祖父母を“取材”するなどイメージを膨らませた。「部屋に置いてあったおじいちゃんの手紙を読むような気持ち。孫目線で歌う」と悟った。

 蝶ネクタイがトレードマークの三丘。趣味が「蝶ネクタイ集め」と言うだけに約150本所有。のめりこんだきっかけは、演歌の世界に足を踏み入れ食事会などに出席する際に「ちゃんとした格好を」と考え購入。以来、デザイン、素材、柄など気になる度に買いためた。「柄が気に入り買ったけど、全然シャツに合わないこともよくある」と笑う。振り返ればデビュー以来「普通のネクタイをしたのは1回だけ」と明かした。

 歌手の目標は「NHK紅白歌合戦出場」が定番だが、紅白が好きすぎて「生半可なヒットでは出られない」と簡単に明言しない。年末は紅白を生放送で見るためにスケジュールを明け、録画した番組を何度も見返すほど。「出るよりも見たい」というほどの“紅白マニア”だ。

 現在、東海ラジオ「井田・三丘の歌謡曲主義」(土曜午後2時)にレギュラー出演。新曲のキャンペーンは、17日の名古屋・JOYSOUND金山を皮切りに展開していく。 (近藤正規)

◆PVイラストは漫画家中山担当

 「散歩道」のプロモーションビデオ(PV)にはイラストが採用された。通常、歌手自身が出演するが、今回は三丘は出演せず、イラストの動画のみ。

 イラストは、お笑い芸人や漫画家として活動する中山少年(23)が担当。三丘もPVを見て「すごく柔らかくて温かい」と歌の世界観とマッチさせた中山に感謝した。中山は歌詞に登場する主人公の孫・陽介も描いたが「三丘さんをモデルにした」と言い、陽介に蝶ネクタイを着用させている。

<三丘翔太(みつおか・しょうた)> 1993(平成5)年11月30日生まれ、静岡県出身。カラオケ喫茶を営む祖父母の影響で演歌に興味を持つ。高校1年時に出場したNHKのど自慢でチャンピオンになる。その後、出場したカラオケ大会で審査員だった作曲家・水森英夫氏にスカウトされる。2016年1月「星影の里」でデビュー。17年10月「日本作曲家協会 奨励賞」を受賞。身長158センチ、体重49キロ。血液型はA。好きな歌手は五木ひろし、天童よしみ。特技はチューバ、コントラバス。

 

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