【芸能・社会】吉永小百合、天海祐希と18年ぶりのタッグ 映画「最高の人生の見つけ方」女性版リメーク2019年1月17日 紙面から
日本で2008年に公開し興行収入13・5億円超を記録した米映画「最高の人生の見つけ方」が同名でリメークされ、女優吉永小百合(73)が主演を務める。米ハリウッド版では余命わずかの男性2人が棺おけに入る前にやりたいことを実行する物語だが、吉永は天海祐希(51)とタッグを組み女性版として感動作をよみがえらせる。 吉永が演じるのは人生のほとんどを家庭にささげてきた大まじめな主婦・北原幸枝。天海は仕事にかけてきた大金持ちの女社長・剛田マ子を演じる。ハリウッド版に置き換えると、吉永がモーガン・フリーマン、天海がジャック・ニコルソンといったところか。価値観がまったく違う2人が入院した病院で出会う。病に侵され余命宣告を受けた2人は病院で、12歳の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を偶然手にし、少女に代わって実行する決断をする。人生の終わりが近づいても“やりたいこと”を実行することで、生きる楽しさと幸せに出合う。 吉永は今作が121本目の映画出演作。天海とは映画「千年の恋 ひかる源氏物語」(01年)以来、18年ぶり2度目の共演となる。吉永は「大好きな天海さんと一緒に、思いっ切りスクリーンの中で飛び跳ねたい、生と死をしっかり受け止め、その中で新しい私を見つけたい。撮影現場で、胸が躍る毎日です」と喜ぶ。ハリウッド版のリメーク作だけに、配給のワーナー・ブラザースも海外公開を視野に入れる。吉永も「世界中の方たちにこの映画を見ていただけたら、どんなに幸せでしょう」と世界進出を楽しみにしている。 天海も「千年の恋」を振り返り「実は当時『次回作は2人でロードムービーをやりたいですね』と話していたんです。それがかない、しかも素晴らしい作品でご一緒できること大変光栄なことだと思っております」と再共演に喜んだ。 今作のメガホンをとるのは「のぼうの城」(12年)などで知られる犬童一心監督。既に始まっている撮影は2月末まで続き、映画は今秋公開される予定。
◆当初は高倉健さんとビートたけしが候補ワーナー・ブラザースの小岩井宏悦エグゼクティブプロデューサーは、ハリウッド版の公開直後から「日本人でやったら面白いのではと思っていた」と明かす。当初は男性キャストを考え、高倉健さんとビートたけし(71)をイメージしていたという。 しかし、健さんが亡くなったことなどから女性版に変更。16年に吉永に会って企画を説明した。ハリウッド版の“やりたいことリスト”では「ライオン狩りに行く」「世界一の美女にキスをする」などが挙げられていたが、小岩井氏によると、女性版は「極めてオリジナリティーが高い」と言い、吉永たちが驚くようなことに挑戦することもありそうだ。 <ハリウッド版「最高の人生の見つけ方」> 米では「The Bucket List」のタイトルで07年に公開。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの二大アカデミー俳優が主人公を演じた。余命6カ月の2人の男が、棺おけに入る前にやっておきたいことを記した「棺おけリスト」を携え、生涯最後の冒険旅行に出る心温まるストーリー。
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