お薦めスポット10:圧倒的支持、稲佐山からの夜景
バスとロープウェイを乗り継ぎ向かったのは、稲佐山展望台。
高さ333mと、東京タワーと同じ高さにある。
そこには金銀財宝をばらまいたような、とんでもなくゴージャスな夜景が広がっていた。
カメラ一枚には収まりきらず、実際はグルリと体を回転させないといけないくらい広い範囲で輝いている。みんな動画やパノラマ撮影に忙しい。
坂で足腰をやられる代わりに、長崎では常に、美しいまちなみが心踊らせてくれる。
長崎に住んでいる人たちが他のまちに行ったら景色が物足りないんじゃないだろうか。そんな疑問が浮かぶほど、まちの景色に何度も感動させられる。
さて翌日。晴天のなかバスに揺られ1時間強のところにある天然温泉へ向かった。
なんとここ、端島こと通称「軍艦島」を見ながらお湯につかれるという。
お薦めスポット11:温泉つかりながらの軍艦島
場所は長崎市の最南端に近く、軍艦島が一番よく見える辺りらしい。
温泉は、炭酸水素塩泉で土色をしており、湯の花がたくさん浮かぶいかにも効能がありそうなお湯だった。美肌になりながら、軍艦島が浮かぶオーシャンビューを楽しんだ。
軍艦島といえばかつて高品質の石炭がとれた炭坑の島だ。最盛期(昭和35年)には幅160m、長さ480mの広さに約5,300人も住んでいて、人口密度は世界一だったそう。
住居以外にも小中学校や病院、映画館、美容院、パチンコ屋など充実。高給取りだったため当時でもTVの普及率は100%だったとか。
温泉で話した地元のお母さんによると、親世代はここから軍艦島に野菜などを売りに行っていたそうだ。
軍艦島に上陸できるクルーズがあるそうだが、コースが限られているらしく、周りから見るのが一番趣があって良いそう。(上陸風景はT・斉藤さんの特別公開ツアーのレポが圧巻です)
さてまた市街地に戻り、「新地中華街」近くに向かう。
お薦めスポット12:「長崎蒲鉾」のちゃんぽん天
中華街を抜けたあたりに、かまぼこで有名なお店があるという。そこではカラフルなかまぼこがたくさん売られていた。
お薦めされていたのはちゃんぽん天という、ちゃんぽんの具が入った練り物。
すごい。麺だけじゃなくてキャベツやモヤシまでしっかり入ってる!歯ごたえが面白いしオヤツにぴったりである。
(自分で見つけた)お薦めスポット13:湊公園で青空将棋
近くの中国風の造りの公園で食べていると、ゾロゾロと人が集まり将棋が始まった。
皆もう数え切れないほど将棋を打っているようで、特に最初の展開が異常に早いのが見ていて面白い。
ここでは美味しいミルクセーキ(長崎ではジュースではなくシャーベット状)が出る喫茶店「ぶんぶん」という所をお薦めされたけど、行ってみたら定休日だった。残念。
お薦めスポット14:オランダ坂近辺の散策
最初に「お困り?」と声をかけてくれた年配の女性や、水族館の館長さんが懐かしがって話してくれたのはオランダ坂付近の思い出だった。
私はもちろん初めて歩く道だけれど、この中のいくつかは、出会った人たちの青春の道だと思うとちょっと違った目線になれて嬉しくなる。
館長さんの小さい頃は、雪が降るとこれらの坂を利用して自前のスキー板で滑って遊んでいたそうだ。危ないけど絶対楽しかったろうな。
また、散策中に出会った渋かっこいい男性によると、この辺は東京の吉祥寺にも雰囲気が似ているそうだ。
そしてよく見たらこの辺は電柱がない。景観に配慮されているのだ。言われないと気づかなかった。
お薦めスポット15:外国人居留地の名残の三角溝(さんかくみぞ)
店長さんのお薦めは、オランダ坂に見られるV字の側溝。水が少ない時でも排水できるように作られたもの。これも言われないと見落とす景色である。
お次は絶対寄りたくなる果物屋さんへ!
<もどる | ▽デイリーポータルZトップへ | つぎへ> |
これも読んでほしい
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |