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【サッカー】

森保ジャパン、先発大幅入れ替え 1次リーグ1位突破懸け、きょうウズベク戦

2019年1月17日 紙面から

ウズベキスタン戦に向け調整する(手前左から)長友、南野、原口ら=アルアインで(共同)

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 【アルアイン(アラブ首長国連邦)松岡祐司】サッカーのアジア杯1次リーグF組で、既に決勝トーナメント進出を決めた日本代表は17日(日本時間22時半開始予定)、最終戦でウズベキスタンと戦う。勝てば1位突破(引き分け以下なら2位突破)となる大事な一戦となるが、森保一監督(50)は先発をオマーン戦(13日)から総取っ替えする可能性が出てきた。2連勝とはいえ辛勝続きでチームの歯車がもうひとつかみ合わない中、劇的なスタメン変更は、アジア王座奪還への勝負手になるか-。

◆全員を使いたい

 一見大ばくちにも見えるが、そうではない。指揮官の考えは一貫している。結果は最重要とはいえ、その心中は「勝てばいい」などと薄っぺらくはない。

 ウズベキスタン戦前日の公式会見で、森保監督は「全ての選手を使いたいという思いで臨む。日本の総合力を見せられる試合。総力戦で戦うという意味でも、全ての選手に思い切りやってほしい」とメンバーの大幅刷新を示唆。1、2戦目で出場機会のなかった全員を、アルアインのピッチに送り込む方針を示した。

 決勝トーナメントへの切符は既に手に入れ、勝てば1位突破が決まる。引き分け以下で2位通過となっても、アルアインにとどまって戦える利点はあるが、それは本望ではない。相手が中5日の前回覇者・オーストラリアになるということではなく、「一戦一戦、結果を出しながら成長していく」という大目標だけは決して譲れない。

 昨年末の国内合宿で、森保監督は「固定した11人の選手だけで7試合を戦えるとは思っていない。総力戦で戦って、初めて優勝をつかみ取れる」とVロードの青写真を描いていた。UAE入り後、「戦力として選んだ全員を信じてやっていく」と言い続けてきた。だから、勝つために激しく動く。先々もにらみ、不動だった柴崎、吉田、長友らを外し、パワーをため込んでいた男たちの“マグマ”を一気に解き放つ刺激的なプランだ。

◆主力の負担軽減

 主力陣の負担軽減に加え、権田、酒井、堂安、南野はいずれも1度、警告を受けている。2度目の警告を受ければ出場停止となってしまうだけに、決勝トーナメントに備えたリスク管理の意味もある。

◆競争激化に期待

 加えて、2連勝を飾りながら内容は乏しく、額面通りの実力を示しているとは言えない。主将の吉田は「(試合に)出られない悔しさ、フラストレーションをこの一戦にぶつけてほしい。結果が出れば、チームも活性化する」と呼び掛けた。勝利、首位突破、その先にある競争激化も、森保監督が先発変更に込めた思い、狙いかもしれない。

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