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2019年1月17日 紙面から
ブルペンで力強い球を投げ、阿波野コーチが絶賛した勝野の投球フォーム=中日ドラゴンズ屋内練習場で(今泉慶太撮影)
中日のドラフト3位・勝野昌慶投手(21)=三菱重工名古屋=が16日、選手会合同自主トレでプロ入り後初めてブルペン入り。捕手を立たせて20球を投げた。阿波野秀幸投手コーチ(54)は「腕を振るスピードは今いる投手と比べてもずぬけている」と絶賛。阪神の藤川球児投手(38)にも通ずる特長を見出した。
いずれは“火の玉ストレート”の使い手になるかもしれない。鋭い腕の振りから放たれた直球は何度も高く浮き、制球は荒れていた。屋内練習場のブルペン投球、20球を投げた勝野は「1球も納得のいく球はなかった。あんな風になることは初めて。指先の感覚が良くなかった」。反省ばかりを口にしたが、見守った首脳陣の反応は違った。
阿波野投手コーチは「腕が振れている。11月まで試合で投げていたので休んでいた感じもない」と評価。「キャッチボールでも腕を振る速さはずぬけていて、良い方で目につく。これからが楽しみ」とうなずいた。
腕の振りが速い投手といえば…。阿波野コーチは「一番は球児。評論家時代に捕手の後ろから見て、すごかった」と阪神・藤川の名を挙げた。受けた小川ブルペン捕手も「指にかかったときの球は伸び上がるみたいだった」と証言。「火の玉ストレート」で一時代を築いた右腕との共通点が浮かび上がったのだ。
門倉2軍投手コーチも高評価だ。「腕の振りが強い。これはスピードボールを投げられる天性のもの」と強調。「力感ないフォームで最後に強くたたければ、打者はタイミングが取りづらい」と実戦向きだと見越した。
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