オーバーロード<落書き集>   作:焼きプリンにキャラメル水
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オリジナル要素強いです。
一応『ワールドサーチャーズ』の捏造話です。

ちなみに『パラドックス』というオリジナルギルドが出てきます。

もし見たくない方は見ないことをお勧めいたします。


ユグドラシル編
世界の探索者たち


「『世界級アイテム』って200あるんだよな?」

 

ギルドマスターである人物が言う。

 

「そうだね。それがどうかしたの?リーダー。」

 

女のギルドメンバーが言う。

 

「いや・・ちょっとな・・」

 

「?気になるから言ってよ」

 

「いや・・・『世界級アイテム』ってもしかして自作できるんじゃないのか?」

 

「えっ・・」

 

「まずそもそも200なのか?実際は180とかでプレイヤーが自作できる分くらいは確保してるんじゃないのか?」

 

「そんなの・・・・いや・・あの糞運営ならありえるか」

 

「いやいや、リーダー。どうやって作るんだ?」

 

その場にいる男がリーダーに問う。

 

「アイテムを作るのに必要なものは二つだ。データクリスタルと希少金属の二つ。」

 

「でもそれじゃ作れるのは神器級までが限界なのは散々試したじゃない」

 

「でも一つだけ試していないものがある・・忘れたか?」

 

「もしかしてギルド武器のこと?」

 

「あぁ」

 

ワールドサーチャーズはギルド武器に何かあると判断し、未だに作成していなかった。別にギルド武器は作らなくてもギルド結成は出来る。ただしギルド武器を使用することでギルドマスターだけが得られるギルド拠点の恩恵などを得ることが出来ないというデメリットはあったが・・

 

「でも組み込める金属もデータクリスタルも・・」

 

そこで女は一つだけ可能性があるものを思いつく。

 

「熱素石<カロリックストーン>・・」

 

「俺の考えが正しければ世界級アイテムを自作するには熱素石が二つは欲しいな」

 

熱素石が二つ欲しいのには理由がある。熱素石が一つだと良くも悪くも熱素石と同様の効果しかないだろう。永劫なる蛇の指輪のような世界級アイテムの効果も考えると二つあれば永劫なる蛇の指輪と同等の効果を持つ武器を作成できる可能性がある。

 

「でもお前のことだ。何か策はあるんだろう?熱素石を二つ得られる方法が・・」

 

「あぁ。『パラドックス』を知っているな?」

 

「あぁ。確かワールドチャンピオン六人で結成されたギルドだよな。つい最近『傭兵魔法職ギルド』を壊滅させたのは凄かったな」

 

「そのパラドックスを使う」

 

「?・・・・あぁ・・確か『傭兵魔法職ギルド』は鉱山を持ってたな・・それが何か関係あるのか?」

 

「『熱素石』の入手方法は知っているか?」

 

「大量の希少金属と引き換えに作成できるだったな・・・成程読めてきたぞ。奴らと取引するつもりだな」

 

「えっ・・どういうこと?」

 

「パラドックスに『永劫なる蛇の指輪』に関する情報を売るんだろう」

 

「あぁ。それを使って『熱素石』と交換する。こっちは非戦闘職のメンバーが大半だ。先にパラドックスから熱素石を受け取った後、その場で希少金属を消費して二つ目を入手する。その後に永劫なる蛇の指輪に関する情報を教える。」

 

「二個目?」

 

女のその問いに男は答える。

 

「俺たちは鉱山を所有していた傭兵魔法職ギルドを初め、あらゆる上位ギルドから俺たちの持つ『情報』と引き換えにあらゆるものを入手しただろう。ある場合は神器級のアイテム。ある場合は最上位のクラスの転職条件の情報。またある場合は・・・・希少金属」

 

「だが上手くいくか?」

 

「大丈夫だろう。ワールドチャンピオンのギルドのパラドックスは『強さ』は最強かもしれないが、『知識』は他の上位ギルドと比較した場合圧倒的に負けているだろう。必ず食いつくさ。それに必要とあれば『世界級アイテム』の情報も教えてやるさ」

 

世界級アイテムの情報。これは色々あるが最も可能性が高いのは『ワールドエネミー』の『七大罪』がドロップするであろう世界級アイテムについてだ。

『色欲』を倒すとそれに見合うワールドアイテムを入手できるのでは?と仮説を立てたのが始まりだ。

 

その世界級アイテムは『種族特性による精神耐性などを完全無効化し魅了状態などにする』といった効果があるのではと推測している。

 

強者だからこそ彼らは支配されることなどを恐れるだろう。必ず食いつく。

 

 

「後はデータクリスタルの方か・・」

 

「それは俺たちが持つこれで解決できると思う」

 

そう言ってアイテムを取り出す。

 

「成程・・・永劫なる蛇の指輪か・・」

 

「あぁ。魔法のシステムを変更できる『五行相克』は運営お願い系のアイテムともいえる。だからその上位に位置するこのアイテムを使えば世界級アイテムを作成するのに必要なデータクリスタルを二つまでなら何とか得られるだろう」

 

「じゃあ・・・パラドックスのギルドマスターに連絡を取るか・・」

 

この三人の話した内容の通り、全ては上手く行った。

 

要約すると・・

 

①鉱山を所有するパラドックスと取引

→希少金属を大量に持っていく

→熱素石を受け取る

→永劫なる蛇の指輪の情報を教える

→その後鉱山を使わせてもらい2個目の熱素石を入手

→二個目の世界級アイテムに関する情報を教える

 

②世界級アイテム作成

→永劫なる蛇の指輪を使用し、世界級アイテムを作成するのに必要なデータクリスタルを2個入手

→熱素石2個とそれと同等のデータクリスタル2個を使用してギルド武器を作成

→上手く行けば『世界級アイテム』を作成できる。

 

 

本当に上手くいったのだ。『運営』から『正式に』『世界級アイテム』の『20』の一つに加えることがメッセージで送られた。そしてその最後にこの世界級アイテムの名前を何にするかと尋ねられた。

 

 

デザインはクトゥルフ神話の『銀の鍵』をイメージして作られた。

 

斬るのに適していない形状をした剣。その形状は銀色の鍵の様である。

 

「この作った世界級アイテムの名称はどうする?」

 

「そうだな・・・『ワールドサーチャーズ』が作成した武器・・・・

 

俺たち『ワールドサーチャーズ』の・・未知を楽しむこと・・ギルドの『意思』を体現した剣だから・・・

 

『世界意思<ワールドセイヴァー>』なんてどうだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 




『世界意思〈ワールドセイヴァー〉』の形状は
Fateシリーズに出てくるギルガメッシュの持つ王律剣バヴ=イルをイメージ、それを全体的に白銀色に染めたイメージです。





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