被害額20億円!ランクル&レクサス窃盗団の手口と役割分担
連中は窃盗のプロ。徐容疑者は10年前にも491件(被害総額1億3800万円)の車上荒らしでパクられ、堤容疑者も14年前に九州で100台以上の高級車を盗んで逮捕。元暴力団員の川崎容疑者も17年前に高級四輪駆動車700台以上(同24億5000万円)の窃盗で逮捕され、懲役7年の実刑を食らっていた。
「16年春、20年前から知り合いだったチーマと堤両容疑者は、久し振りに東京で再会した。チーマ容疑者は堤容疑者に、『ハコ屋(自動車窃盗の実行役)を知らないか』と相談。堤容疑者はその世界で名の通った川崎容疑者に話を持ち掛け、川崎容疑者から指示を受けた徐容疑者らが犯行に及んだ。2、3人でチームを組み、事前に月決め駐車場や民家のガレージを下見し、深夜に合流。盗難車で現場に向かい、途中でナンバープレートを盗んで付け替えとった。電動ドリルやドライバーなどを使ってドアをこじ開け、ラジオ型のコンピューターを車に接続。エンジンを始動させるシステムを読み込み、位置情報が分かるGPSのコードを外す、いう手口や。現場から立ち去ってしばらく走ってから、安全な場所で車を停車させ、そこでコンピューターにカギのデータを読み込ませ、生キーに移し、複製して終了。そうやって窃盗を繰り返しとった」(捜査事情通)