トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

森保ジャパン、あすウズベキスタン戦 先発濃厚のMF青山は存在価値示す

2019年1月16日 紙面から

ウズベキスタン戦に向けた練習で、笑顔を見せる青山=アブダビで(共同)

写真

 【アルアイン(アラブ首長国連邦)松岡祐司】総力戦、控え組の意地-。サッカーのアジア杯で決勝トーナメント進出を決めた日本代表は15日、1次リーグ最終戦・ウズベキスタン戦(17日)に向け、当地で冒頭15分以外は非公開で調整した。ウズベキスタン戦では初戦、第2戦は出番がなかったMF青山敏弘(32)=広島=の今大会初先発が濃厚。1位突破を懸けた一戦を前に「優勝するためにここにいる。勝つことが一番」と存在価値を証明する戦いを前に気合をたぎらせた。

 努めて淡々と喜怒哀楽を封じ込めたが、ギラギラと燃え立つ胸の内までは隠し切れない。ウズベキスタン戦について問われると、青山は「自分たちのチャンスが来たと、思いますね」と少しだけ口調を強めて言った。

 広島で歓喜を分かち合った森保監督とは、堅固な信頼関係で結ばれている。互いにとって、特別な指揮官であり、特別な選手と言っていい。「力量は分かっている」-。たとえそうであっても、青山自身は過去の実績の上にあぐらをかき、安穏と過ごすつもりはさらさらない。

 「(同じボランチの遠藤、柴崎に)食らい付いていく、結果を出せる選手でないといけない。(ウズベク戦は)そのテストだと思う」

 ボランチの守田(川崎)が大会開幕前に戦列を離れ、遠藤は発熱で出遅れた。にもかかわらず、初戦のトルクメニスタン戦は20歳の本来はセンターバックの冨安にポジションを譲った。オマーン戦も出番はなかった。チームの歯車がかみ合っていないのに、交代枠を残しながら、ベンチで終了の笛を聞かねばならなかった。

 期する思いが青山にはある。「この先、交代枠を使うに値するように、次の試合でアピールしなきゃいけない。それには勝たないといけない。それが一番」

 決勝トーナメントへの切符は既に手中。2位抜けでもアルアインにとどまって戦える利点がある。でも、ドローでいい、負けてもいいと思った瞬間、チームの進撃は止まる。青山は「(決勝Tに)2位で行っても…。なんだろう…」と言葉を探し、最後にこう紡いだ。「(2連勝した)チームの流れは絶対壊したくない。全員の力が必要だと思っているし、全員の力を出すためにも次の試合はもっと大事になってくる」。青山を含む控え組の男たちの意地が、チームを加速させ、頂点へと押し上げる。

◆勝てば1位突破、引き分け以下なら2位通過

 日本、ウズベキスタンはともに2連勝で1次リーグF組の2位以内が確定している。得失点差で上回るウズベキスタンがF組1位。17日の直接対決で、日本は勝利した場合のみ1位突破が決まる。1位通過の場合、決勝トーナメント1回戦でE組2位(カタールか、サウジアラビア)と激突。2位通過の場合、B組2位(オーストラリア、シリア、パレスチナのいずれか)と対戦する。

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ