積水ハウスが63億円をだまし取られた地面師事件で、逃走先のフィリピンで出頭して逮捕された主犯の男が出頭の直前に「チャイニーズドラゴンに狙われている」などと捜査関係者に連絡していたことが分かりました。

　カミンスカス操容疑者（59）は、積水ハウスと土地を取引する際に所有権を不正に移転しようとした疑いで逃亡先のフィリピンから帰国した後、逮捕されました。カミンスカス容疑者は12月に自らマニラにある日本の大使館に出頭しましたが、その前に捜査関係者に対して「チャイニーズドラゴンなどが私の捕獲に動いている」と連絡していたことが分かりました。その際、「詐欺に関しては無実」とも訴えていたということです。警視庁は、カミンスカス容疑者が逃亡中に精神的に追い詰められて出頭したとみています。