佐野岳さんコメント
Q.阪神・淡路大震災が元となったドラマですが、
『BRIDGE』そして、「ひと目、あなたに。」の
お話が来た時・脚本を読まれての感想を教えていただけますか?
当時の人の様子や出来事はテレビのニュースや新聞、資料などで知る事は出来ますが、
このドラマはそれらでは映しきれないものを大切に切り取り、
そして伝えられる作品だと感じました。
このドラマでしか伝えられないものを紡ぎ出して皆さんにお届けできたらと思いました。
Q.1995年1月の阪神淡路大震災について、起こった当時、
そして今、感じていることはどんなことでしょうか?
当時、自分は3歳で正直なところ、あまり覚えてはいません。
ただ、小学生の時に阪神淡路大震災関連の本を読んでとてもショックを受けました。
今は、震災そのものに対しての「恐ろしさ」、
そして、忘れてしまう「恐ろしさ」の両方の「恐ろしさ」を感じています。
地震は防ぐ事は出来ないけれど、死ぬ事は準備次第で防げる可能性があると思っています。
そして、約24年前の出来事ではあるけれど、これからも常にその危険性があることを認識して、
決して他人事ではない事を忘れないようにと思ってます。
当たり前に朝起きて、また夜眠りにつくという生活が、
当たり前ではない人達がこの日本には世界にはいた、
そして今もいるという事実を考えていかないといけないと思いました。
Q.震災という状況下でのラブストーリーでしたが、
役を演じられて難しかったところや印象に残ったシーンを教えてください。
やはり普通のラブストーリーではないので、被災者の目線で恋をするというところが難しかったです。
地上波本編では、2人のやり取りの中で復興が進みキラキラし出した街を見ながら、
「まだキラキラして欲しくない人もおると思う」という台詞があって、
普段の恋愛観からのものの見方だと難しいシーンが多かったと思います。
Q.共演された葵わかなさんの印象を教えてください。
役に真摯に取り組む姿勢がとても魅力的でした。
スタッフの方とコミュニケーションをとって、監督にも積極的に提案したりと、
自分の芝居にとても責任を持って臨まれてる方だと思いました。
各シーンでお互いの意見を交換してみたり、読み合わせをしたりと、
個人的にもとてもいい緊張感で臨めたのは葵さんのおかげだと思っています。
他の現場でも、また違った役柄同士でご一緒したいです!
Q.最後にこのドラマの見どころを教えてください!
僕の演じる佐伯有は震災を通して、初めて大事なものや、
大切な人の価値に気づきます。
失ってからじゃ遅い、当たり前が当たり前ではなくなる可能性があるという事を、
この作品で感じていただければ幸いです。
地上波と連動して地上波放送の前に配信されるU-NEXTも、
本編をより面白くご覧いただける見所の大きな一つにもなっていますので是非、
よりBRIDGEを楽しんでください!!