【競馬・ボート・競輪】[競馬]菊花賞馬フィエールマン、負けられない始動戦2019年1月15日 紙面から
第1回中山競馬最終週のメインは「第60回アメリカジョッキークラブカップ」(GII・20日・芝2200メートル)。昨年の菊花賞馬フィエールマンが早くも今年初戦を迎える。デビューから4戦目、しかも3カ月以上の休み明けで臨んで菊花賞制覇と驚きの結果を残した。1週前追いではいい動きを見せており、まずまずの仕上がりで臨める。今年に入っても京都金杯、日経新春杯を4歳馬が制し、強さを見せている。同世代として、菊花賞馬として、負けずに力を発揮する。 菊花賞馬フィエールマンが始動する。キャリアはわずか3戦、しかもトライアルを使わず、3カ月以上の休み明けで臨んだ初めてのGI舞台。エタリオウとの激しい競り合いを鼻差で制し、クラシックのタイトルを手に入れた。 あらゆる競馬の常識を覆す衝撃的な勝利だった。その後は古馬との対戦を見送り、照準をここへ。一戦一戦を全力で走り切るタイプとあって、これまでも十分に間隔をあけて使われてきた。馬の状態を見極め、抜かりなく調整を進めている。 昨年暮れから時計を出し始め、9日の美浦Wでの1週前追い切りでは、嶋田(レースはルメール)が騎乗して併せ馬を敢行。パートナーのアッラサルーテ(6歳1600万)を前に見据え、直線は内から貫禄の違いを見せつけるように、馬なりできっちりと3馬身先着を果たした。「良かったですね。もともと本数はいらないタイプだけど、やっぱりいい感じで動きます」と、手塚師は満足げな表情だ。 17日に予定している追い切りには、ルメールが駆けつけて感触を確かめる。始動戦とはいえ、GI馬として負けられない一戦。アーモンドアイ、ブラストワンピースといった同世代のライバルを驚かせるようなパフォーマンスで、さらに進化を遂げた姿を見せつける。 (美浦取材班)
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