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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]ラストドラフト2連勝でクラシック戦線へ名乗り

2019年1月15日 紙面から

2番手から抜け出したラストドラフト(左)。右手前はランフォザローゼス=中山競馬場で

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 「第59回京成杯」(GIII・14日・中山・芝2000メートル)は、2番手を進んだ単勝4番人気のラストドラフトが4角先頭から押し切って、デビューから2連勝で初めて重賞を制した。クリストフ・ルメール騎手(39)、戸田博文調教師(55)はともに同レース初勝利。ランフォザローゼスが2着、ヒンドゥタイムズが3着、1番人気のシークレットランは4着だった。

 キャリア1戦とは思えない余裕のあるレースぶりで、ラストドラフトがクラシック戦線に名乗りを上げた。

 好発を切るとさっと2番手へ。道中は「物見をした」とルメールが振り返るリラックスした走り。前半5F61秒1の緩いペースでしっかり力をためると、4コーナーでは先頭。直線はランフォザローゼスの追い上げを全く問題にせず、悠々と新馬、重賞と連勝を飾った。

 ルメールは「新馬の時も能力を発揮したし、今回もすごくいい脚を使ってくれた。すごくいいスタートが切れて、いいポジションが取れた」と手放しで褒め、「クラシックはもちろん、上のクラスに行ける馬ですよ」と太鼓判を押した。

 5番手から進んだ新馬と違い、2番手から抜け出した内容に戸田師は「想定より前に行っちゃった」と苦笑。「ペースが速ければ中団から折り合って行けると思うし、2戦目なのに中山でしっかりレースを作って幅を感じさせた」と完勝に納得顔を見せた。

 栗東・松田博資厩舎に所属していた母マルセリーナは2011年の桜花賞馬。松田博元調教師と親交が深い戸田師は「お母さんが松田先生の厩舎で育った馬だし、大成させたいという思いは強い」と話す。レース直後には松田博元調教師からお祝いの電話があったといい、戸田師は「感謝しています」と声を弾ませた。

 ルメールはサートゥルナーリアとのコンビが決まっているため、次走や騎手は未定だが「王道で行くしかない」と同師。楽しみな血統馬が、クラシックの王道路線を突き進む。 (高橋知子)

 

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