卓球の全日本選手権は14日に大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で開幕し、混合ダブルスは昨年優勝の森薗政崇(岡山)伊藤美誠(スターツ)組が初戦の2回戦に快勝した。2017年の世界選手権個人戦を制した吉村真晴(名古屋ダイハツ)石川佳純(全農)組と張本智和、長崎美柚組(エリートアカデミー)も2回戦を勝利した。ジュニアの部の女子シングルスは、今大会最年少の10歳で、張本の妹、美和(木下グループ)が1、2回戦でともに高校生選手を破って3回戦に進んだ。一般の男女シングルスの有力選手は17日の4回戦から登場する。
張本美和がジュニアの部女子シングルスと、星優真(仙台ジュニアクラブ)と組んで混合ダブルスに出場。ともに3回戦へ進んだ。身長149センチの天才少女は「有名な強い選手がいる中で、一番小さいし弱いので頑張って勝ちたい」と意気込んだ。
昨年は初の国際大会となったジュニアサーキット中国大会のミニカデット女子シングルスを制した成長株。兄・智和は、昨年末に勝負したら3-1と1ゲームを奪われ、「今までは適当にやっても勝てていたけれど、それじゃ無理で。初めて本気でやりました。感度がいいし、フォアも強くなっている」と評価する。一般の女子シングルスにも出場する美和は「負けても勝ってもいいプレーを出して頑張りたい」と闘志を燃やした。 (平野梓)