呪いは目からやってくる
呪いは目からやってくる
かたりて えんえん
視界っておそろしーーーーいですねーー
視界のおかしさって
意外と気がつきずらいですよ
特に
悪意が全くないところが
呪いらしくて おどろおどろしくもあります
でも
ふつくしく
聡明な女子の多くは
とっくのとっくに気がついているかもしれませんけどね
最初から気がついてる女子もいるとは思いますけどね
えんしゃんが勝手に補足説明します
まず
今更のことで恐縮ですが
ほら
MAHAOちゃん の語ってることって
どこか
おかしいと想いませんか?
そもそも最初からおかしいんです
たとえばですよ
通常アイドルのコンサートや映画を見にいったりした時
そのベーシックな感想を読むと
大抵の場合
ヒロインは 舞台上のアイドルですよね?
まあ人によっては
ヒロイン目当てに
お金を払って見に行ってますからねー
当然といえば当然です
そして
通常の男性の多くは
ヒロインは舞台上のアイドル
その当然の視点を持っているので
MAHAOちゃんの視界のいびつさにあまり気が付いていないのです
違いすぎると気がつきづらいですからね
まあぶっちゃけて言えば
MAHAOちゃんの想ってるヒロインとは 舞台上の女優さんや有名人じゃないんですよ
誰かって?
実は観客なんです
舞台や有名人を見ている観客
またその観客を見ている観客を
ヒロイン アイドルとして 語ってることが多いんです
例えば
MAHAOちゃんは その昔 犬アイドルグループがブレイクする直前に
よくその劇場に足を運んでいました
でもですよ
MAHAOちゃん 別に犬アイドルグループが視たくて行ったわけじゃないんですよ
たまたま最初に劇場に行ったとき
であったというシンガポールから来た女の子
その女の子に連れられるままに
何度も見に行ったんです
その頃えんえんは もうMAHAOちゃんと住んでましたからね
あの頃のことは よくおぼえています
はっきり言って
その頃の犬アイドルグループは
全く売れる気配もなく 今にもぽしゃりそうな雰囲気でした
ですが
MAHAOちゃんは毎日のように
そのシンガポールの女の子や
劇場にいた ほかのファンの人たちについて語っていて
今日はこういう人が来たの
ファンの席に座ってる
「 かわいいいい 」って言ってた女の子がいて
ついて語っていて
同僚らしい出版社っぽい男性の人に感情をぶつけていた
というようなことを面白そうにずっと語っていたんです
くまちゃんは
それを犬アイドルグループにぞっこんだとおもって
「
あんなブサイク集団見ても 意味ないんじゃない?
歌だって音感が狂うし
歌詞も気持ち悪いし 」
そんな感じの事を言ってたんですけどね
ですが
MAHAOちゃんは 言っても言っても
ファンの女の子に連れられるまま
毎週 ファンの人たちを見に 劇場に行っていたのです
劇場の観客席にいるヒロインたちを見に行っていた
時には観客席に座れなかった行列に並んでいた人たちを見に行っていた
もしくは撮影会に来ているカメラ小僧たちを見に行ってた
そして
それにときめきをおぼえていたなんて
長年一緒に暮らしてた くまちゃんはついぞ最近まで気がついてなかったんです
くまちゃんが気がつかないくらいですから
当然 ほかの男性も多くも
MAHAOちゃんの視界が 舞台ではなく 舞台をみる観客 またその観客を見る観客に目が向いてるとは
ほとんど気がつかなかったんでしょうね
そしてですよ
MAHAOちゃんみたいな性質の
観客をヒロインと想う種族は他にもいて
それに大反応するひとたちもいるんですよ
それが
一部の敏感な女子
陽の目が当たってないけれど
情報が運ばれてる女子たちなんです
そういうタイプの女性は
MAHAOちゃんみたいな観客をヒロインと見る性質の子を見ると 目の色を変えだす存在もいるのです
なぜか?
なぜですって?
だって当たり前じゃないですか?
舞台の上のひとではなく
スポットライトの当たってない観客をヒロインやアイドルとして見るんですよ
それって
想念的には
陽の目の当たってない人を舞台上に逆転させる視界なんですよ
なぜならその視界に巻き込まれると
その人が舞台上の人と夢で認識されますからね
それによって現実も次第に変わっていきますからね
自分を観客から舞台上に逆転させる
だから
一部の女子は そういう人を見つけると目の色を変えて
傍にぴとっとくっついたり
連れまわしたり 呼び出したりしていたのです
嘘かと想うかもしれませんけどね
でもこれは本当なんです
だって
現在
トップスターや ファーストレディになっている女性たちって
元々ヒロインや主役向きのタイプじゃないじゃないですか?
ですけどね
観客をヒロインと見るそういう性質の種族の視点によって
あの座に あの舞台上に運ばれた人が多いんですよ
そしてですよ
スタッフさんの中でもたまにいるんですよ
主役やヒロインよりも エキストラや名もないわき役さんについて
語っているスタッフさんが
そして
そういうスタッフさんの中には
かなりの割合で
後に大監督になったり 出世したりする人も多いんです
実はスタッフさんの中にも
そのような女性たちから情報が着てる人の中には
自分の立場と 舞台のトップを逆転させる性質の人が
観客やわき役の中に潜んでいることを知っている人がいるんですよ
だから
そういう人を見ると目の色を変えて追いかけたり
縛ろうとする人も多いんです
元々
MAHAOちゃんみたいな種族って
もともと自然の緩衝が生んだ存在の一種なんですよ
立場を真逆にしてしまう
体制をひっくり返してしまう
俗に言う
世に起こる不思議現象などもこれで生まれることもあるのです
ですけどね
ひとつ難点もありましてね
そういう風に陽の目が当たってない人を舞台に押し上げたり 出世したりすると
突然 彼らは真逆の視点を持ってるそういう人達と 縁を切りたがったり
実際に 縁切りしたりするひともいるんですよ
なぜかって?
だって彼らはこうおもってるんです
舞台を見てる観客と舞台のスターと逆転させる視点を持っている性質の種族
自分が舞台を見てる観客ならいいけど
舞台のスターとなった今 彼らがそばにいると また観客に戻されてしまう
ほら
MAHAOちゃんのそばにいた女性たちがセレブになった後
MAHAOちゃんと連絡を取らなくなったり
お付き合いを断られたりするって 言ってたじゃないですか?
あれもそういうわけなんですよ
セレブになった女性たちは
また元の陽の目の当たらない場所に戻されるのを恐れて
MAHAOちゃんと連絡を絶とうとするんです
だって意志や信念というより
視界の違いで手に入れた座ですからね
そういう座は視界の違いで簡単に引き戻されることを知っているんですよ
だから
こないでください
こないでください
をMAHAOちゃんに告げるのです
まあそんなわけで
いいとか悪いとかではなく
視界とは恐ろしいものなのです
言ってることよりも
そのひとが どんな視界を持っているか
その視界でどんな物事をみているのか
それに気をつけた方がいいです
でも視点においても
人は少しの違いには気がついても
あまりに違いすぎるものには
気がつきづらいですからねー
それが
上り坂 下り坂に続く
人生のみっつ目の坂
まさか をもたらすのです
まさかは
上り坂を下り坂に
下り坂を上り坂にしてしまう
坂を真逆にしてしまうさかのことをあらわすのですよ
えんしゃんはさかあがりがだいすきです
セクシーですよね
えんしゃんでした