ネットで事件関与の疑いをかけられたメンバー、相次いで否定
山口真帆を襲った男たちについては、事件発覚当初からネット上では「一部のNGT48メンバーとつながっている、厄介なオタクだ」との説が拡散された。その説は、NGTメンバーが寮として住んでいるマンションに男たちが出入りし、山口がこれを運営に報告し風紀の是正を求めたことで男を連れ込んでいたメンバーたちと対立、腹いせに襲撃された――という筋書きだ。
なかなかとんでもない憶測ではあるが、では、「あるメンバー」とはいったい誰か。当然、世間の関心はここに集まる。そしてネットでは「あるメンバー」の特定、つまり犯人探しが続いている。
事件直後に山口真帆がツイッターのフォローを解除していたメンバーが数人おり、なかでもファンの疑いの矛先は太野彩香、西潟茉莉奈に向いた。彼女たちのSNSやSHOWROOM配信動画が一部のファンによって検証され、「クロ」であると決めつけられると、SNSに罵詈雑言が書き込まれる事態にまで発展している。
これを受けて「直撃! 週刊文春ライブ」が12日に、彼女らの関与は誤解だと報道している。翌13日、彼女らも自身のSNSで事件への関与を否定。太野彩香はTwitterを投稿し、<連日報道されております事件に私は、関与しておりません>と表明し、西潟茉莉奈も<今回の事件に関与していません>としつつ、<話を聞きたいと言われ、新潟警察に行きました。警察の方に携帯を預け、お話をしました>と、捜査に協力した旨を明かしていた。
ほかにも数名のメンバーの名前が挙がっているが、ネットの犯人探しは噂の域を出ず、もちろん真偽のほどは定かではない。にも関わらず、メンバーが矢面に立たされるような状況は異常である。この状況を招いたのは、ほかならぬAKSだ。
『とくダネ!』(フジテレビ系)、『スッキリ』(日本テレビ系)、『Nスタ』 (TBS系)など多くのテレビメディアも、事件に関与した「あるメンバー」に焦点を当てた報道を続けている。この期に及んで「あるメンバー」を隠し立てするような運営に対し、世間の不信感はピークに達している。
ネットの噂を否定の「週刊文春」もドロ沼入りか
前述したように、12日に「週刊文春」(文藝春秋)はインターネット放送「直撃! 週刊文春ライブ」にて独自取材の結果を公表。ネットで犯人と噂される太野彩香、西潟茉莉奈を“シロ”と断定したうえで、犯行グループを厄介なオタク集団「Z会」だと呼称し、そのリーダーがNGT48の中井りかと熱愛関係にあること、「Z会」は1年以上前から事件現場のマンション内に部屋を借りていたことなどを報じ、現況のネットの風説をひっくり返そうとした。
しかし同日、文春は公式ツイッターに新幹線乗り場の写真をアップし、新潟での現地取材をアピールするツイートを行っていたものの、これが新潟駅のものではないことがネットで指摘されると当該ツイートを削除。このため、本当に取材を行ったのかと訝しがる意見も多い。なかには、文春は犯人グループ「Z会」と協力関係にあるため、擁護するために中井りかをスケープゴートにし、つじつまを合わせたという説まで浮上しており、事態はますます混乱の一途を辿っている。