異空間を走る時の電車【ゼノライナー】銀色の体色で先頭車には冥灯龍を思わせる頭部。その中で彼は椅子で寛いでいる。
「さて、今回行く世界はどこか。行先はゼノライナーが決めてくれるからな。転生者と神はどれくらいいるのかな?」
手元の資料を見ると書かれているのは転生者2人。この資料がどうやって彼の手元にやってくるかと言うと異世界に存在する監視者と呼ばれる機械が各世界を監視しているのだ。その【監視者】から得た情報を元にして資料が届くのだ。
「まぁ、今のところこの情報で行くしかないか」
資料を机に置いてコーヒーを飲むとアナウンスが流れてくる。
『まもなく~シンフォギアの世界へ到着します~降まもなく~まもなく〜シンフォギアの世界』
「シンフォギア?聞いたことないな」
名も知らない世界へ降り立つ龍二は荷物を持って降りる準備をする。
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キラが辿り着いたのは見たことも無い場所だった。自分が立っているのは燃え盛る炎に囲まれて、今にも崩れそうな場所、瓦礫の上にキラが立っている。
「いきなりDangerな所に来ちゃったね。『グオォォォォォォォォォォ───────ッッッッッッ!!!!!!』ん?」
謎の獣声が聞こえたキラはその方向に向けると…声を上げていたのは白い怪物だった。その近くに仰向けで倒れている女の子が見える。
「ありゃやべぇな。目の前で女子が死ぬの見たら目覚めが悪くなるだけ。仕方ない……」
キラは指をパチンと鳴らすとその姿を人間から獣へ変えていく。その大きさは普通の狼より2倍の体格だろうか?白銀色の毛並み、その毛の先っぽには青くなっていて両前足には刃がついている。
白銀の狼となったキラは瓦礫の地面を駆け抜けて倒れている女の子の襟を口で咥えて、背中に乗っけて遠い所へ出来るだけ離れた。
再び人間の姿になったキラは少女を見つめる。
「ありゃりゃ?これは酷いな、全身傷だらけじゃねぇかよ。どうしたらこんなふうになるんだ?まっ、こんな可愛い女の子が傷だらけなのは見たくねぇからこれをかければ傷は消えるぜよ」
キラはポケットから取り出したのは小瓶で中に入ってる碧色の液体を少女にかけた。碧色の液体は傷をどんどん防がらせて消えていった。
「これでこの子は大丈夫だろ。おい、寝てるかもしんないけどこれだけは覚えておけよ。無闇に自殺しない方がいいぜ?世の中には沢山楽しい事がいっぱいある。お前はまだ若いんだからもっと自由に生きろ」
彼女にそう言うとキラは立ち上がり、目の前の怪物を睨みつける。
「さて、初めてのライダーバトルだ。」
キラはそう言うと銀色のベルト、冥王ベルトを前腰に装着する。蒼色のベルトを押すと待機音が鳴り響く。持っていた歴戦パスをベルトに振りかざした。
「変身!」
【DRAGON FORM!】
電子音が鳴るとキラの体は謎のパーツによって纏われる。青白い炎がパーツとなり鎧として纏う。
背中には青白い炎を模したマントに両肩には獣のような牙がが見えている。両足は青い刺々しい角が生えており、頭は龍の頭を模してるヘッドが形成される。
右手には龍の剣ドラゴンガッシャーを握りしめている。
「俺!登場!」
ドラゴンガッシャーを肩に担ぎ、かっこよくポーズを取ってから自分自身を名乗る。
「仮面ライダー冥王。ここに見参」
『グオォォォォォォォォォォ!!!!!!』
白い怪物ネフィリムは冥王に向かって雄叫びを上げた。その咆哮が空間ごと震わせている。
「全く…叫ぶ事しか出来ないのかね?」
冥王はドラゴンガッシャーを右手で構えてネフィリムに向かって走り出した。
仮面ライダー冥王
モチーフはガンフォームとガオウフォームを合わせて色は蒼白色、ゼノ・ジーヴァの色をベースとしている。
右手にもつドラゴンガッシャーはパスをベルトに翳せば刀身が分離し必殺技を放つ
なお、使っているのはマスターパス