(photo:ChilledCow)
2018年にSpotifyで急成長したジャンル2位となり、SNSではミームとしても機能し始めるなど、認知がピークに達しつつある"Lo-fi Hip Hop(ローファイ・ヒップホップ)”・"Lo-fi beats(ローファイ・ビーツ)"。一体どうやって拡大したか、特徴、始まり、主なアーティスト、アニメとの関わり、今後についてなどまとめてみました。
Lo-fi Hip Hopとは
本項は、複数のチャンネル・オーナーのインタビューや、コミュニティからの修正指摘も踏まえたGeniusの以下記事を主な参照元としています。
"Lo-fi Hip Hop"というワードが広まり始めたのは2016年〜2017年頃だと考えられています*1。「意図的に汚れたジャズなどのサンプル・ネタと、レイド・バック気味のヨレたビートで構成されるインストゥルメンタル」といった音楽的な特徴自体は古くから存在しましたが、近年そうした音楽が”Lo-fi Hip Hop”という新しい概念で認知されていくようになりました。
Lo-fi Hip Hopの始まり
認知が広まったきっかけは、2017年YouTube上で同時多発的に始まった"Lo-fi Hip Hop"というキーワードを含んだライブ・ストリーミングです。ストリーミングを開始したチャンネルはそれ以前からも活動していましたが、Lo-fi というワードを用いたストリーミングが始まったのは2017年が最初です。
それまでは、こうしたビートはJazzy、Chillと形容することが一般的でした。ストリーミングを除いて、Lo-fiという言葉がこれらに最初に用いられたのは2013年4月23日に公開されたChillhop Musicの”a lo-fi chill beats”というプレイリストだと言われています*2。
誰がオリジナルか
上述した音楽的な特徴から、NujabesとJ DillaがLo-fi Hip Hopのゴッドファーザー、Wun TwoやBSD.Uが新世代のリーダーであると認識されています。
Redditで紹介されているスレッドを少し見ると、Lo-fi Hip Hopが最初に登場したのはいつか、誰がそのサウンドを開発したのかについて議論が繰り広げられている。大半はNujabesとJ Dillaをローファイのゴッドファーザーとして指摘しており、BSD.Uが新時代のリーダーであると広く考えられている。
参照:YouTube & Chill: A Glimpse Into The World Of Lo-fi Hip-Hop
主なチャンネル・レーベル
規模やメディアでの露出などを考慮していくつかの主要なレーベル・チャンネルを紹介します。
Chilled cow
Lo-fi Hip Hopを代表するチャンネルのひとつChilledCow。フランスはパリ郊外に拠点を置き、23歳のDimitriが運営しています。2017年2月に日本のアニメーションのループ(スタジオ・ジブリの映画『耳をすませば』のワンシーン)を用いてジャズネタっぽいHip Hopを延々と流し、"Lo-fi Hip Hop”というタイトルをつけてストリーミングを開始しました。この『日本のアニメーション+チルなビート』というスタイルを定着させたのはChilledCowともいわれています。
2018年1月のグラミー賞開催の際には「今年のグラミー賞は"Lo-Fi Hip Hop Anime Chil Beats To Study and Relax To"に決まりました」とストリーミングタイトルを使ったジョークが15万回以上もリツイートされ、memeネタとして確立するほど認知されていることが証明されました。
ChilledCowは、上述のアニメーションの無断使用が問題となり、2017年7月から10月までの3ヶ月間ストリーミングが止まりました。現在はオリジナルのアニメーションを用いて再開しています。
Chillhop Music
オランダはロッテルダムを拠点とする、28歳のBasが運営するレーベルChillhop。Lo-fi Hip HopのYouTubeストリーミングを最初に始めたチャンネルのひとつでもあります。レーベルとしてコミュニティを代表するビートメイカーの作品もリリースしているため、Lo-fi Hip Hopコミュニティを語る上では欠かせません*3
Chillhopは2013年にレーベルとして開始しており、他のLo-fi Hip Hopのチャンネル・オーナーや他のビートメーカーよりも少し世代が上です。2018年からストリーミングにフル・コミットすることを宣言しつつ、コンピレーションのフィジカル・リリースなどのレーベル業も継続しています。
Chilledcow同様、映画『おおかみ子供の雨と雪』のアニメーションループを無断使用していたため、2018年の4月からおよそ3ヶ月ほどストリーミングが配信停止し、現在はオリジナルのアニメーションを用いて運用を再開しています。
Ryan Celsius
アメリカに拠点を置くチャンネル兼ユーザーことRyan Celsius。彼のチャンネルはLo-fi Hip Hopに特化しているわけではありませんが、多くのメディアでLo-fi Hip Hopに関するインタビューに積極的に応じているため、コミュニティのスポークスマン的な立場になっている印象です。
その他にも、STEEZYASFUCK、Ambition、College MusicなどいくつものチャンネルがLo-fi Hip Hopのストリーミング配信やMixを公開しています。
代表的なビートメイカー
メディアでの露出などを考慮して主なビートメイカーを紹介します。
Tomppabeats
2013年から活動をしているフィンランド在住の22歳のビートメイカー。2016年にリリースしたLP”Harbor”はSpotifyで多数の再生数を記録しています。2,000万回以上再生されているMonday Loopを聴けば、Lo-fi Hip Hopにおける彼の影響力が伺い知れます。
なお、2017年を最後にリリースはしておらず、2018年時点ではビートは全く作っていないとのこと。友人とのテクノとパンクのプロジェクトに取り掛かっているそうです。
Jinsang
2014年から活動を開始した、若干20歳のアメリカ在住のビートメイカー。ジャズネタと高域をカットしたカセットテープのような音像が特徴的です。
2016年時のインタビューでは「ビートメイキングは趣味にすぎないよ。将来はオーディオ・エンジニアになりたい」と語っていましたが、Lo-fi Hip Hopが盛り上がり出した2018年時は「Lo-fiコミュニティのおかげで今の自分がある。継続的に質の高いビートを作っていきたい」とビートメイカーとしての活動を継続することを示唆しています。彼の意識の変化からも現在のLo-fi Hip Hopのコミュニティの大きさが伺えます。
エイジアン・アメリカンでもあるJinsangは、88risingとも関わりがあります。
BSD.U
年齢も所在地もいまいちつかみづらく、情報がありそうで少ないBSD.Uですが、 上述の通り、DillaやNujabesといったゴッドファーザーに次ぐLo-fiコミュニティの新しいリーダーと位置付けられているためピックアップ。18歳の頃にJ DillaやブレインフィーダーのようなインストのHip Hopに影響をされて本格的に音楽を始めます。
Elijah Who
ポートランド在住のビートメイカー。上述のTommpabeatsやJingsanのフォロワーを自称しており、AnimeVibeというYouTubeチャンネルに取り上げられて一躍その名が広がりました。つまりLo-fi Hip Hopコミュニティ形成後に生まれたビートメイカーとも言えるかもしれません。
彼の住む街には仕事がないため、音楽で生計を立てるつもりとのことです。お金がないのでサンプルネタはYouTubeやパンドラで見つけていると。
彼の代表作「Gentle Boy」は2017年には累計2500万回以上再生されました。が、アートワークはスタジオ・ジブリの映画『おもひでぽろぽろ』のワンシーンをまんま使用しており、ChilledCowやChillhopの件を考慮すると遅かれ早かれ著作権の問題にたどり着いてしまう気が…
wun two
ドイツのボン在住のwun twoは、音楽制作は20年近く続けており、2010年頃からSoundCloudにビートをアップし始めました。
「Wun Twoのサンプルを盗んだけど何か文句ある?」と、Lo-fi Hip Hop・スターター・パックというこのmemeにも登場するとおり、2013年の代表LP『Rio』をはじめ、2分程度で終わる荒いビットレートのサンプル・ループがメインの彼のビートは、Lo-fi Hip Hopコミュニティへも強い影響を与えています。
2015年時点のインタビューでは「音楽はあくまで趣味で自分自身のために始めたものだ」と言っていましたが、Lo-fiコミュニティの盛り上がりによって再生数が増えつつある今、彼のスタンスはJinsangのように変わっているのでしょうか。リリースは継続しているようです。
ちなみに冒頭で紹介した「Wun Twoのサンプルから盗んだけど何か?」というジョークは、Wun Twoがヴァイナル信仰者っぽい印象を与えますが、彼自身はYouTubeからもサンプリングすることを明言しています。
Lo-fi Hip Hopを形成する要素
音楽以外にも、Lo-fi Hip Hopにはいくつかの特徴があります。
日本のアニメーション
Lo-fi Hip Hopの音源、MIXやストリームには日本のアニメーションが使用されるケースがとても多いです。こうした現象に対し、前述したチャンネル・オーナーのRyan Celsisは、アニメとともにチルなビートがリバイバルしているのは、アメリカのカートゥーン・ネットワークのチャンネルAdult SwimやToonamiのせいではないかという仮説を展開しています。
Adult SwimやToonamiといったチャンネルは2001年頃に欧米で初めて『Cowboy Bebop』や『Samurai Champloo』を放映し、近年も再放送を繰り返しています。そして『Samurai Champloo』の劇中音楽はNujabesを筆頭とするインストのメロウなHip Hop。つまりLo-fi Hip Hopコミュニティで現在活躍している10代〜20代のビートメイカーたちは、幼少期にアニメを通じてこうした音楽を聴いて育ったため、作品にその影響が色濃く出るのではないか という説です。
以下のLo-fiプロデューサーの発言は、さらにアニメーションとの強い関わりを示唆しています。
自分のような15〜20歳くらいの新しいプロデューサーの多くはToonamiを見て育った。Toonamiとローファイプロダクションは常に共生関係にあるんだ。自分自身、Nujabes、Dilla、Psyche Origamiは最大のインスピレーションの1つだ。
『Samurai Champloo』が放映されて、そのサントラとしてNujabes、Fat Jon、Tsutchie、Force of Natureを聴いた時、本当のアハ体験が訪れた。それがデカかったよ。アニメ全体のバイブスがそうしたアンダーグラウンド・カルチャーの脈動に触れてたんだ。トランス、ニュー・ジャズ、アシッド・ジャズ、トリップ・ホップ…、Boom bapだけでなく、そこにはあらゆる種類のプロダクション・スタイルの要素があった。だから俺たちのような若いプロデューサーの多くは、こうした音楽と深夜や早朝だけアニメを見ることの幸せな郷愁、あるいは志を同じくする友人たちとを結びつけているんだ。
チャット機能
以下のLo-fi Hip Hopのコミュニティ性に着目したDazedの記事では、Lo-fiシーンの盛り上がりの背景として、鬱や精神疾患を抱える10代の存在が語られています。
ミームの対象にもなった『Lo-Fi Hip Hop Anime Chil Beats To Study and Relax To』を運営しているチャンネルCollege Musicのオーナーは「生配信のチャット機能が大きな売りになっている」と語っています。チャットでは「眠れない」と睡眠障害を訴えるメッセージに「君が眠れるように祈ってるよ」とリプライするようなやりとりが匿名ユーザー同士で行われており、ユーザーの大半が高校生だそう。
また別の人気チャンネル『Neotic』を運営するSteven Gonzalesは「自分が不安障害に見舞われた時、ヴェイパーウェーブやLo-fi Hip Hopが気を紛らわせてくれた。だからストリーミング配信を始めて、色んな人たちと恋やドラッグ、ゲーム、映画について話せる場を用意した。」と述べています。
Roland SP404
上述のredditのmemeにも登場する通り、Lo-fi hip Hopの音楽的特徴でもあるヨレたビートやビットレートの低いサンプル・ループを作り出すためにWun TwoやBSD.Uなどなどのビートメイカーが愛用しているのがサンプラーRoland SP404。
ただし、当然これもLo-fi Hip Hopの盛り上がり以降に発明された手法ではなく、ライブセットや音源制作時にビートメイカーによって古くから愛用されてました。
自分が初めてこうしたヨレたビートとSP404の組み合わせを知ったのは、フランスのYouTubeチャンネル『le Mellotron』での2014年のライブ映像。日本人のビートメイカーTajima Halさんのパフォーマンスが素晴らしく、思わずSP404を購入してしまいました。
OMSBさんなどにもトラックを提供しているハンガリー出身のMUJO情も2012年頃からSP404でのパフォーマンスをYouTubeにアップしてますね。
こうして改めて2010年代前半のビートを聴くと、2017年からLo-fi hip Hopと括られたものと音楽的に大きな差異がないことが分かります。Lo-fi Hip Hopとは新しい音楽ジャンルというよりは、新旧のビートでBGMに適したものをウェブ上で楽しむコミュニティと捉えた方が正確だと思います。
ユーチューバーの存在
個人的な仮説ですが、Lo-fi Hip Hop、チルなビートがここまで支持を得た背景には、ユーチューバーの存在も重要だったのではないかと考えています。
世界で最も有名なユーチューバーことCasey NeistatのBGMは、上記の動画*4でわかるとおりジャズをサンプリングしたBoom Bapスタイルで、Lo-fi Hip Hopと重なる点がとても多いです。そしてLo-fi Hip HopのMIXをアップしているチャンネルが、CaseyがBGMで使ったbeatのみのmixも公開している点からも同じ感覚で消費されていることが伺えます。
そして、このCasey Neistatマナーで動画を作成しているフォロワー・ユーチューバーも多く存在します。あのウィル・スミスも例外ではありません。2018年には、なんとChillhop所属のビートメイカーL'indecis の 楽曲『Soulful』が、ウィル・スミスの動画のBGMに採用されました。
さらにその投稿にクエストラブがコメントで「誰の曲?」と反応し、L'indecisの名前も広く知られることに・・
以下の自分の過去エントリーに記載したフックアップもそうですが、こうした動きも少なからずLo-fiコミュニティを拡大させる一助になっているようにも思えます。
Lo-fi Hip Hopの今後
Lo-fiインスパイアのアーティストが増えるかも
88risingの代表格ともいえるjojiの音楽スタイルはLo-fi Hip Hopに影響を受けていると捉えられるケースが多いです。jojiとローファイの関連は以下imdkmさんのブログに詳しく記載されてます。
さらに、jojiのフォロワーであること、そしてLo-fiに影響を受けたことを明言するシンガーkeshiも登場しています。
2018年にビルボードにランクインを果たしたヴァイラル・ポップ・スターことJeremy Zuckerも、上述の鬱的なコミュニティとの関わりだけでなくサウンド・プロダクション的にもLo-fiコミュニティとの繋がりを感じます。
オフラインでの活動が増えるかも
2018年は、TomppabeatsやElijah Whoなどの代表的なビートメイカーがオンラインから抜け出して、世界ツアーを行うようにもなっています。他のビートメイカーたちも追随するかもしれないすね。
EUの著作権改正案に影響されるかも
Lo-fiコミュニティが拡大される一方で、ネガティブな要素もあります。2018年9月に可決されたEUにおける著作権指令の改正案です。これが実際に施行されると、EU圏内で著作違反のコンテンツがアップロードされた場合、著作者やユーザーではなくYouTube、Facebook、SoundCloudなどプラットフォームが全責任を取らなければならなくなります。それを防ぐために彼らはそうした違法コンテンツのアップロードを防がざるを得なくなるかもしれません。
この改正案に賛成しているのは、ユニバーサル・ミュージック・グループ、ワーナー・ミュージック・グループを含む80以上のEU圏の団体です。反対派は、もちろんFAANGの面々ことGoogle、Facebook、Amazon、Netflixなどアメリカのテック企業。
最も強く反発しているのはYouTubeです。CEOのSusan Wojcicki は以下のような声明を出し、現在 #saveyourinternet(あなたのインターネットを守ろう)というキャンペーンも展開中。
著作権所有の不確実性と複雑さを考えると、YouTubeを含む我々プラットフォームは、ヨーロッパからのアップロードの大部分と、ヨーロッパでの他の場所でアップロードされたコンテンツの視聴をブロックすることを余儀なくされるでしょう。
YouTube Creator Blog: The Potential Unintended Consequences of Article 13
適用されたらどうなるか
もしYouTubeなどのプラットフォーム側がこれに対応した場合、チャンネル・オーナーもビートメイカーもEU圏在住者が多いうえ、著作権的にグレーな部分がとても多いLo-fiコミュニティにはそれなりの影響が出るはず。
オランダに拠点をおくレーベルChillhopは、2019年はチャレンジの年になるだろうと述べています。
2019年は自分たちのような音楽にとって挑戦の年になるだろう。 著作権の問題に対してYouTube、Spotifyなどのプラットフォームが全責任を持つようになるため、サンプリングされたトラックや音楽チャンネルの問題を解決するための対処の実施を余儀なくさるだろう。
https://twitter.com/Chillhopdotcom/status/1072924791689109504
一方で、フランスに拠点をおくChilledCowのスレッドでは、選択肢はYouTube以外にもあるし、そもそも今の状態は健全ではないという意見もありました。
Spotifyは、今音楽を聞きたいという場合のベストな選択肢だ。Bandcampもそれに次ぐものだ。そしてYouTubeのライブストリームからはアーティストへ一銭も収益が還元されていない。自分はもちろん第13条(ミーム禁止法)は支持しない。だけどもし適当なYouTubeチャンネルにお金を注ぎ込むよりも、アーティストに利益をもたらすファンであるならば、その方法をとってほしい。
さらに、SpotifyのLo-fi Beatの公式プレイリストの更新頻度が以前に比べてだいぶスローペースになってきているという指摘も気になる点ではあります。上記のEUの法案とも関連があるのかもな…とか。
まとめ
Lo-fi Hip Hopとは、インストゥルメンタル・ビートの中でBGM足り得る程度に単調な音源を新旧問わず共有するオンライン・コミュニティといえるのではないでしょうか。YouTubeチャンネルやレーベル主導で始まったムーヴメントですが、このコミュニティに属するアーティストたちも概ね好意的にこの現象を捉えています。
そしてYouTubeがライブ・ストリーミングを行うチャンネルを積極的に上位掲載を始めた結果、こうした単調なビートのストリーミング・プレイリストが世界中の多くのYouTubeユーザーの目に留まり彼らのBGMとして機能するようになり、各チャンネルがSpotify上でも展開を始めていき、拡大していったのではないかと。もちろん大半の音源のピックアップ元であるbandcampやSoundcoudも欠かせない存在です。
2013年にリリースされたWun TwoのLP『Ships』に対してドイツの音楽メディアHHV-Magは以下のような評価を下していました。
一貫して全てのトラックからブリッジやフック、ベースラインすら排除されている。狂ったほどに単調で、ラブコメディのように予測可能な構成だ。
Wun Two - Ships
たしかに音楽的な新しさってないんですよね。でも、狂ったほどに単調で予測可能な音楽だったからこそBGMとして機能し、今の状況が生まれたんではないかなと思います。
そんな単調さがウリでもあるLo-fi Hip Hop。自戒の念も込めて最後にJinsangのインタビューを抜粋。
Q:Lo-fi Hip Hopの中で今まで見た一番の失敗って何?
Jinsang:このコミュニティでの一番の失敗は、フォロワーや再生回数を増やすために他のアーティストの手法を真似しようとする奴らがいることだよ。そんな行為はジャンルを飽和させるだけだし、オリジナリティやクオリティの欠如をもたらしてしまう。他のジャンルにも言えることだけどね。
Lo-Fi Culture Presents: Jinsang! More than just a cup of tea.
以上です。認識などに違いなどあれば私のツイッターなどにメンションいただければと思います。
自分は多くのリスナー同様、2017年にLo-fi Hip Hopの存在を知りました。Wun TwoやTajima Halさんの音源は以前から知っていたものの、近しいビートを大量にコンパイルする人たちがいて、しかもすごく需要があるんだなと気になってChilledCow、Chillhop周辺に接近していったという感じです。「趣味でやってるだけだよ」というインディ・ノリも好き。
で、その2017年の暮れに作ったLo-fi Hip HopのMIXがこちらです。よろしければ。
そしてこちらはLo-fi beatsに影響を受けたっぽい歌モノのMIXです。