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【国際】北方領土引き渡し巡り プーチン氏が条件 米軍施設懸念「日本の回答必要」
【モスクワ=栗田晃】ロシアのプーチン大統領は二十日、年末恒例の大規模記者会見を開き、日本に北方領土を引き渡した場合、米軍施設が設置される可能性に懸念を示し、「日本から回答がなければ、根本的な決定をしづらい」と平和条約締結の条件として挙げた。日本メディアの質問に答えた。 沖縄県で、米軍基地移設反対の地元住民の声が政策に反映されないことを例に挙げ、日本の姿勢を「こうした問題に関する決定に、日本の主権がどれだけあるのか、理解できない」と疑問視。日本に導入が予定される地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を念頭に、「米国の潜在核戦力の一部。防衛ではなく、攻撃兵器だ」とロシアの安全保障上の大きな脅威になると指摘した。 プーチン氏と安倍晋三首相は十一月、歯舞(はぼまい)群島、色丹(しこたん)島の二島引き渡しを定めた一九五六年の日ソ共同宣言を基礎に、平和条約締結交渉を加速させることで合意。プーチン氏は「日本との条約締結を望んでおり、関係の完全正常化に向けた気持ちは一致している。難しい過程だが、ともに進む用意はある」と語った。
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