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zoom RSS アイ・オー、アプリが高速起動できるA1対応のmicroSDカード……微妙なセカンドブランド。

<<   作成日時 : 2018/02/21 17:49   >>

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PC Watchの記事である。内容を読んでいて微妙だなと思った。これは、IOデータの商品説明でも言えるが……
以前SDカードの仕様を記事にしたが、あれに基づくと決して素晴らしい読み書きが出来るとは思えない。
日本メーカーで特にセカンドブランドなら、売り方は考えないとダメだろう。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1107553.html
http://www.iodata.jp/news/2018/newprod/msda1.htm


<このスペックで最大104MB/sは出ない可能性がある……というか高い>

UHS-Iのインターフェース仕様は、SDR12/25/50/104の4モードがある。UHS-I対応だからといって実は、104MB/sの速度が発揮できるとは限らない。もっと言えば、SDR25対応のクロックが低いカードでもUHS-I対応を名乗ることが出来るのだ。
そして、このカード、104MB/sの理論速度は出ない可能性の方が高い。

なぜなら、この製品にはU3ロゴがなくそれの認証を取っていないからだ。敢えて取らなかったとも考えられるが、普通はSDR50以上を取得していれば、U3ロゴを取る方が高く売れ、多目的に使えるため最近はU3を取る製品が多い。ついでにいえば、A1を取るよりU3の方が遙かに媒体としての価値がある。

A1はU3デバイスなら、NANDの動作クロックが高い分、いくらランダムアクセスが遅いSDカードといえど、達成できるケースが多いからである。A2になる一気に厳しくなるので難しいかもしれない。

SDカードの速度では無く、バスの最高速度を記載している辺りが、策士だなと思うが……最近、セカンドブランドメーカーのSDカードがSamsungや東芝などのSDカードにおされ減少しているのは、こういう売り方をしている面もあるのだろう。


<SDカードの速度保証の真実をもと広めるべき>

104MB/sのインターフェースなのでと書かれていると、安心して買う人もいそうだが、そもそもこれはインターフェースの規格でしかないのは、上記したとおりだ。
そして、UHS Speed Class 1 (U1)は、SDR25~SDR50の製品につけられる場合が多い。A1はU1を担保しているものの中で、読み取りIOPSが1500、書き込みIOPSが500あれば達成できるぐらい実は、今のNANDなら軽いものである。クロックが高めのSDR50なら難なく達成できるものが多いだろう。

何が問題なのかというと、要は、
パソコンのハードディスクやSSDを繋ぐインターフェースがいくらSATAで600MB/sでもHDDの速度が100MB/sなら、その速度は出ないということだ。HDDなど他のストレージの場合は、インターフェース速度をあたかも、製品の物理速度のようには記述しない。大抵は、内部転送速度や実測の転送速度を記載する。

インターフェースはSATA(この場合はUHS-I)ですと記載するだけだ。

UHS Speed Class1なら10MB/s以上の最高速度と記載するのがベストだろう。その上で、A1のランダム性能も明記する方が、消費者は正しく媒体の性能を認識する。もちろん、実際にそれ以上出ることを売るなら、速度テストを見せることになる。

結局、このような表記が広がるのは、インターフェース規格(端子)とハードの速度が市場で曖昧なまま広まっているからだろう。もし、ちゃんと広まっているなら、U3よりも上位の速度クラスを持つVideo Speed Class 60や90がもっと早くにたちあがっていてもおかしくない。この市場はもう少し違う形で、発展していたような気がする。


何というか、今の傾向はA1があることを良いことに、ぬるま湯に浸かって、元々安い媒体を高く再販しようと画策しているようにも見える。我が家には、昨年買ったSamsungのEVO Plus(U3)や5年ぐらい前のサンディスクのExtreme(U1、45MB/s、SDHC)があるが、これらはちゃんとWebサイトで速度を明記していたり、Extremeの頃はメディアに速度がMB/s記載されていた。

昔、IOデータなどもこういう記載はちゃんとしていた気がしたが、退化しているようにしか見えないのは、気のせいだろうか?私もSDカードを昨年買うまで、何年かは安物ぐらいしか買わなかったが、それは結局、正しい速度認識が広まっていないからだ。

もっと、積極的に良い物を売り込む努力をするか、安さで勝負するかをハッキリさせないと、メーカーもそうだが、市場イメージが停滞悪化すると思うのだが……。こういうのは、それに拍車を掛けるだろう。






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