【競馬・ボート・競輪】[競馬]日経新春杯 強い4歳 グローリーヴェイズがGII制覇2019年1月14日 紙面から
「第66回日経新春杯」(GII・13日・京都・芝2400メートル)は、速い流れの上に、後方にいたメイショウテッコンが3角手前からまくって先頭に立つ激しい展開となったが、単勝1番人気の4歳馬グローリーヴェイズが後方待機から直線鋭く伸びて差し切り、重賞初制覇を果たした。ミルコ・デムーロ騎手(40)は同レース連覇で2勝目、尾関知人調教師(47)は初勝利。ルックトゥワイスが2着、シュペルミエールが3着に入った。 今年も主役はこの男だった。1番人気のグローリーヴェイズが待望の重賞初勝利。鞍上のM・デムーロは昨年のパフォーマプロミスからの連覇で、今年の自身初勝利を含む1日4勝に花を添えた。「4つ勝てたけど、去年は同じ日に6つ勝ったから」と満足はしていないが、「昨年は重賞で乗った時は負けたけど、リベンジができて良かった」と、4走前のきさらぎ賞2着からの前進を喜んだ。 冷静なエスコートが光った。好スタートから内枠を生かしてロスなく運ぶと、ハイペースを見切って中団のインで脚を温存。3角過ぎの坂の下りから徐々に進出し、直線は迷いなく内を突いた。「3、4コーナーの手応えは抜群だった。いい感じだった。うまくいったね」。鞍上の力強いステッキワークに導かれ、半馬身差で歓喜のゴールに飛び込んだ。 尾関師は「ジョッキーがこの馬の力を信頼して乗ってくれたね」と手腕をたたえる。4度目となる京都での重賞挑戦で待望の初タイトル。「馬の走りを生かせるのが京都と思っていた。体も増えていたし、成長したところを見せてくれた。いつもやられていたけど、良かった」と、今後は未定だが、胸をなで下ろした。 鞍上は京成杯でダノンラスターに騎乗するため、再び中山に移動する。今年初戦の土曜中山5Rでは、最後の直線で落馬寸前のアクシデントも。初日は未勝利に終わったが、この日の4勝でエンジン全開だ。 「土曜はついてなかったけど、今日(13日)はいい感じだった。忙しい方がいい。何も考えなくていいから。外枠になったけど、いい馬だし、頑張りたい」。2019年もミルコの快進撃は、止まりそうにない。 (京都競馬取材班)
|