【プロ野球】日本ハム・吉田、「輝星梨」で打倒ふなっしー! 鎌ケ谷2軍施設歓迎式典2019年1月14日 紙面から
日本ハムの吉田輝星投手(18)=金足農=が13日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で開かれた新入団選手歓迎式典に出席した。来賓で訪れた鎌ケ谷市の清水聖士市長は、吉田輝の祖父が秋田県内有数の梨農家であることを知り「輝星梨」の開発に着手するプランを明かした。 鎌ケ谷市は全国でも有数の梨の産地。くしくも吉田輝の祖父・理正さん(71)は秋田で梨農家を営み、昨年10月には生産した梨が県知事賞に選ばれた。清水市長は「目に見えないつながりを感じる。今度おじいさんの梨を鎌ケ谷に持ってきて、こっちで『輝星梨』として増やしていけないかな」と話した。 市長としては、じくじたる思いがあった。隣の船橋市も梨の産地で、全国的に有名になったキャラクター「ふなっしー」の出現でPRに成功。「苦々しく見ていました。(ふなっしーは)だんだん下火になってきたけど」とぼやきつつ「吉田さんにはふなっしーを打倒してほしい」と、救世主として期待を寄せた。 一番好きな果物は梨という右腕は、祖父の梨について「絶品です」と胸を張る。これまでも「じいさん、大変そうだったので」と、畑の土を掘るなど力仕事を手伝うこともあったという。輝星梨プランを聞くと「まずは野球に集中したい。とりあえず活躍して大スターになって、そこからそうなればうれしいです」とニッコリ。式では市長に転入届を提出し、鎌ケ谷市の一員に。「輝星梨」誕生に乞うご期待だ。 (土屋善文) ◆将来は沢村賞を式典後にファンとの交流会に参加した吉田輝は壇上で将来的に取りたいタイトルとして沢村賞を挙げた。「ちょっと遠い目標かもしれないけど、目指していること忘れず一年一年積み重ねたい」と意気込みを語った。また、漢字一文字で記すコーナーでは「気」を選んだ。「今までの気持ちの面で強いと言われてきた。自分もそこを大事にしていたので」と語った。 ◆ファン2500人が集結新入団選手歓迎式典のため2軍施設にはファン2500人が集まった。午前7時の開門予定だったが、午前6時の時点で約400人が列をつくった。この日の新人選手のグッズ売り上げは昨年の3倍に。さらに式典の様子をネット中継した球団の動画サイト「FFTV」はこの日だけで161件の新規加入があった。前年の式典当日は4件だっただけに、吉田輝への高い注目度が浮き彫りになった。
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