挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ゲームの世界ならもっと幸せに暮らしたい 作者:光好
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました
4/50

会話をしよう

前に興味本位で入れてみた恋愛シュミレーションゲームだと、四角い会話文の表示される欄があって、んでもってこちらの返答も似たような感じで表示されて、左右、どちらの選択肢を選ぶかによって好感度やらフラグやら何やらが変化した。


あれ?

じゃあVRは?どうすんの?


「レイヴン?やだ、変なところ打ったのかしらっ」


いいえ、いいえ、返事の仕方がわからないだけです。

俺は首を振る。


「……!良かった」


姉キャラはこちらの動作に反応して、険しい顔から少々眩しすぎる笑顔へと表情を変化させた。

どうやらボディランゲージが通じるらしい。

俺は、今度は縦に頷いた。


「うん、いい子。じゃあ、顔を洗ってらっしゃい。寝ぼけて壁にぶつからないでね」


姉キャラ、めっちゃいいな。

俺を立たせて頭を撫でると、姉キャラはさっきいた部屋へと入っていった。


よし、顔を洗おう。


姉キャラとは反対に歩き出し、すぐに突き当たる。ドアがいくつもありどれが洗面所かわからない。


目の前のドアを開けてみた。

台所だ。

次に、右手側のドアを開けてみた。

トイレだ。

最後、左手側のドアを開けてみた。

姉キャラがいた。


「レイヴン。何やってるの。寝ぼけすぎ。顔を洗うのは外の井戸でしょ?」


呆れて変な顔をする姉キャラに、しかし俺は「だって知らないもん」と心の中で反論した。

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。