DJ.コウの DJ Night

ポケモンとラブライブが好きな学生のブログ。

【WCS2019 INC November】最終1849 国内3位 サンシリーズ版グラゼルネグッドスタッフ

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こんにちは!DJ.コウと申します。

まずは先日のINC November お疲れ様でした!公式からの告知が遅かったり、色テテフの配布でポケ勢界隈が荒れたり色々大変でしたね。

10月半ばからINC直前までWCSレートやShowdown!で僕は1つの構築だけを回しながらポケモンの型や調整を探っていました。今回は僕自身のサンシリーズの集大成となる構築であり、抜群の安定感で好成績を納めたグラゼルネ構築を紹介します。

完璧な構築は絶対に作りようがないこのルールですが、環境に存在するほぼ全ての構築に互角かそれ以上に戦うことができる構築にすることができたと思います。

  

【実績】

INC November 最終 1849(27-2)国内3位(世界8位)

TN くにきだ。

1日目 1605(8-1)◯◯◯◯×◯◯◯◯

2日目 1758(11-0)◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

3日目 1849(8-1)×◯◯◯◯◯◯◯◯

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ここから1797に勝利しました。

負け1試合は1600のアメリカ人相手でありえないぐらい運が悪かっただけ、もう1試合は1700↑の日本人でエンニュートのアンコールを考慮しておらずとても効果的な盤面で打たれてしまったので仕方なかった負けでした。これ以外に関しては構築を見た時点で勝ったなと思った試合に全部勝てて運勝ちっぽい試合もほぼなかったという感じなので自分の努力の成果が出てくれたかなと思います。

TNは僕の好きなラブライブ!サンシャイン!!のキャラクターに因んだものです。先日4thライブに行ってきましたがとても楽しかったです(雑談)

 

【構築経緯】

サンシリーズにおいて圧倒的に性能が優れており、一手でゲームを実質終わらせかねないためにトップメタとなるゼルネアスはこのルールを制すために使う側に回るかメタ側に回るか必ず考えなければなりませんが、①メタを張られてもそれさえ潰す構築の圧倒的性能があること、②ゼルネアスを通すことで立ち回りや対策の甘いプレイヤーに絶対に負けないことから私はゼルネアスを使う側に回りました。

ゼルネアスを使う上で脅威となるのは鋼タイプや毒タイプの存在、また同じくトップメタでゼルネアスを等倍高火力で削ってくるカイオーガの存在です。ゼルネアスを通すうえで邪魔になってくるそれらの存在にメタを張ることができ、命中不安こそあるものの技の通りの良さや範囲技を使えることから数値以上の火力の高さを誇るグラードンと組ませることにしました。

伝説枠が決まり続いて一般枠を埋めていくわけですが、威嚇撒き、猫騙し、蜻蛉返りによる対面操作までこなせる便利枠ガオガエン、いかりの粉によるサポートからこのルールで猛威を振るうカイオーガやゼルネアス、他にもトリックルーム構築へのメタもこなすモロバレルグラードンカイオーガやゼルネアスなど多くの強力なポケモンのストッパーになるこのルールにおいてとても汎用性の高いアタッカーとしてカミツルギを採用するところまで容易に決まりました。最後の枠としてカミツルギソルガレオなどの一部の鋼タイプがキツイことやここまででS操作を行える枠がなく立ち回りの幅が狭くなっていることからこうした問題を解決する追い風枠としてファイアローを採用して構築が完成しました。

この6匹が自分にとってのサンシリーズのグラゼルネ構築結論系であると確信してからは個の型や調整を煮詰めていきました。

 

【個体解説】

 

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グラードン 

持ち物: やわらかいすな 

性格: いじっぱり

特性: ひでり

実数値: 207(252) - 221(244) - 160 - × - 110 -112(12)

技: だんがいのつるぎ/ じだんだ / がんせきふうじ / まもる

調整先:

S: 追い風下で最速フェローチェ抜き

追い風下での制圧力を高めるべく火力強化アイテムを持たせたかったのでやわらかいすなを持たせて採用しました。拘り鉢巻にすると断崖の剣を打つ回数が増えたりトリックルームを凌ぎ切ったりするのが難しくなるので採用しませんでした。オボンのみも強いと思いますがこちらは地団駄でガオガエンを倒せる強みがあります。

グラードンの炎のパンチはタイプ不一致というのもあって威力が低く、また環境でメジャーな草タイプであるカミツルギモロバレルナットレイに地面技が通ったり、炎技が欲しくなるアマージョなどの草タイプがカイオーガと同居している場合が多かったりする関係でそこまで優先度が高いように感じなかったので代わりに命中安定でガオガエンツンデツンデに確実に役割を果たせる地団駄を採用しました。岩石封じはホウオウ意識でしたが1回も引かなかったしこの枠に炎のパンチ入れたかった。

 

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ゼルネアス 

持ち物: パワフルハーブ 

性格: ひかえめ

特性: フェアリーオーラ

実数値: 231(236) - × - 123(60) - 167(4) - 129(84) - 135(124)

233(252) - × - 126(84) - 174(60) - 129(84) - 123(28)

技: ムーンフォースマジカルシャインジオコントロールまもる

調整先:

HB: A233カミツルギのスマートホーン威嚇込みで高乱数2耐え(94.2%)→ 確定2耐え

C: ムーンフォースで202-118ゼルネアス確定2発

→ C222カイオーガの雨潮吹き耐え調整までC+2ムーンフォースで高乱数1発取れる程度(90%前後)

HD: C183ゼルネアスのムーンフォース高乱数2耐え(87.9%)

→ C183ゼルネアスのムーンフォース高乱数2耐え(93.4%)、(C161カプ・コケコのEF下雷Z耐え)

S:最速70属抜き、S+1で最速130属抜き

→ 準速70属抜き、S+1で準速130属、最速110属抜き

臆病CSで採用すると耐久がなさすぎて、相手に耐えられてからの返しの攻撃で簡単に絶命するので耐久に厚く振り、ゼルネアスミラーでは上をとることよりも多く耐えることを意識したゼルネアスを使用しました。これがおそらく正解で色々な攻撃を余裕を持って耐えながらジオコントロールを積むことができたり、ジオコントロールを積んだあと非常に倒されにくいのが良かったです。

赤字はINCで使えば良かったと思った調整です。ムーンルールで耐久ゼルネを使うならこれを使います。

 

 

 

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ファイアロー 

持ち物: いのちのたま 

性格: いじっぱり

特性: はやてのつばさ

実数値: 155(12) - 140(212) - 95(28) - × - 90(4) - 178(252)

技: フレアドライブ / ブレイブバード / おいかぜ / ちょうはつ

調整先:

HB: C182カプ・テテフのPF下サイコショック確定耐え

S: 最速カミツルギ抜き

カミツルギソルガレオなど素早さが高く、グラードンでの対処にやや難がある鋼タイプや、フシギバナなどグラードン入りで苦戦することの多い草枠に対抗するために用意した追い風起動役です。盤面を整えながらゼルネアスを介護する立ち回りと、交代戦はあまりせずに追い風からマウントを取って崩していく立ち回りの2つの立ち回りを実現するこの構築のスパイス的存在です。弱体化こそ受けたものの特性のはやてのつばさや元々の素早さの高さによる追い風の張りやすさが評価できました。

命の珠を持たせないとブレイブバードモロバレルに確定1発を取れない場合がありえたり、無天候状態のフレアドライブで無振りソルガレオに乱数1発すら取れないなど流石に弱いが過ぎたので命の珠で採用しました。

挑発は相手の追い風やトリックルームの妨害、ゼルネアスのジオコントロール展開への妨害として使います。

 

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ガオガエン 

持ち物: マゴのみ 

性格: しんちょう

特性: いかく

実数値: 200(236) - 135 - 114(36) - 90 - 154(236) - 78

技: フレアドライブ / バークアウト / ねこだまし / とんぼがえり

調整先:

H: ピンチベリー意識の4n

HD: C183ゼルネアスのC+2ムーンフォース確定耐え

S: 無振り60属-2

Sの個体値を31にしていないのはSを下げつつ生意気個体を採用しないメリットがいくつかあるからです。具体的には対カイオーガ構築において相手のガオガエンより後に蜻蛉返りをして天候操作で優位に立つことができる、相手のガオガエンの蜻蛉返りから出てくる特殊アタッカーにバークアウトを入れられる、非トリックルーム下で最遅ネクロズマの上からフレアドライブができる、追い風下で準速ソルガレオより先に行動できるなどがあります。環境にS無振りかSに振るガオガエンが多かったおかげで生意気の個体を使わずに慎重の個体を使っていながら狙い通り多くのガオガエンよりもあとに蜻蛉返りをしたり相手の蜻蛉返りで出てきた特殊アタッカーにバークアウトを入れられたりしました。

バークアウトはガオガエンのはたき落とすで倒せないナモの実持ちやエレキシード持ちのルナアーラが増加していると感じ、はたき落とすを持つよりもルナアーラを削りつつ火力を下げるバークアウトを使った方がルナアーラに対して有効なメタになること、ゼルネアスに対して吠える以上に安定択として押すことができる場合があること、地味にキツいテテフなどの特殊アタッカーを弱体化させてゼルネアスの起点に変えられることなどを評価して採用しました。

 

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カミツルギ 

持ち物: とつげきチョッキ 

性格: ようき

特性: ビーストブースト

実数値: 135(4) - 213(92) - 132(4) - × - 76(196) -171(212)

技: リーフブレード / せいなるつるぎ / スマートホーン / はたきおとす

調整先:

A: 202 -115ゼルネアスを威嚇込みスマートホーンで確定2発

HD: C183ゼルネアスのC+2ムーンフォース確定耐え

S: 最速103属(ウツロイド)抜き

対ゼルネアスやカイオーガを意識して突撃チョッキを持たせて耐久調整を施すことにしました。

最初は海外の大会の配信で見かけるチョッキカミツルギの調整を予想して自分で調整公開して有名にした(?)142ツルギを使っていたのですが、HPを高くするメリットが陽気イベルタルの珠はたきおとすが高乱数から確定耐えに変わる程度でありカミツルギが被弾しやすい物理技の確定数が威嚇入れてもずれず、HPを高くするメリットがあまりないのではないかということに気がつきました。

D方面の耐久を維持しつつ余った努力値をSに振り直すことで、追い風下で最速ゼルネアスを抜くS84ガオガエン、それよりさらに速く最速100属抜き調整のテンプレチョッキツルギを抜いてくるS85ガオガエンよりも追い風張られようが早く動けるようになること、チョッキツルギとの同速勝負を避けてタイマンで勝てるようになること、数は少ないとはいえ構築単位でキツい草結び持ち最速ウツロイドを縛れるようになることなど様々な恩恵を得ることが可能だと考えたためINC直前に配分を変更しました。

最速チョッキツルギの使用者を見て思ったのですがミラーが多いのでAを下げて最速取った方が良かったかもしれません。カミツルギがそれなりに重いので対面から相手のカミツルギに行動させず倒しにいける可能性がある方が良いのではと思います。長い間142ツルギを使っていたのもあってINC前に気がつけませんでしたね。

一致技が抜群で入るカイオーガグラードン、ゼルネアス、はたきおとすでいい削りができるルナアーラソルガレオなど伝説枠やその他一般枠の多くに打点があります。幅広い構築相手に選出可能です。

 

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モロバレル 

持ち物: オッカのみ 

性格: なまいき

特性: さいせいりょく

実数値: 219(236) - × - 100(76) - 105 - 137(196) - 31

技: くさむすび / クリアスモッグ / キノコのほうし / いかりのこな

調整先:

H: 再生力の効率最大の3n

HB: A233カミツルギのスマートホーン2耐え、C207ルナアーラサイコショック高乱数耐え(93.8%)

HD: C183ゼルネアスのC+2 ムーンフォース高乱数2耐え(93.4%)

HB+HD: C183ゼルネアスのC+2 ムーンフォース+A135ガオガエンフレアドライブをオッカ込み高乱数耐え(188~221ダメージ)

ゼルネガエンの並びの前で役割を遂行させるためオッカの実を持たせて採用しました。このルールのモロバレルは半減実を持つのが一番性能が高くなると感じます。

ゼルネアスの護衛、相手のゼルネアスやカイオーガのストッパー役、トリックルームの妨害を任せます。このルールは草ポケモンがそれなりに動きやすく、レヒレやコケコがそこまで脅威ではないためキノコの胞子が通りやすく強力です。

守るがあった方がゼルネアスのサポーターとして強いので欲しいですが本当にどの技も切りがたく、まためざめるパワー炎を入れたくなるぐらいです。

ゼルネアスを通して勝つプランの安定性を向上させる、やはりどのダブルのルールにおいても強力なサポーターとなるポケモンですね。

 

【主な選出(参考)】

①先発 ガオガエン+ファイアロー  / 後発  グラードン+ゼルネアス or カミツルギ

追い風展開からのスタートを狙う選出です。カミツルギを出す場合はガオガエンがキツイです。

 

②先発 ゼルネアス+ガオガエン / 後発 グラードン+ファイアロー 

追い風展開を考えつつも初手からガオガエンのサポートでゼルネアスを立てることを意識した選出です。

 

③先発 ゼルネアス + ファイアロー  / 後発  グラードン or ガオガエンor カミツルギ

ファイアローの挑発と追い風によるサポートで初手からゼルネアスを立てることを意識した選出です。

 

④先発 カミツルギ+ファイアロー / 後発 グラードン+ゼルネアス 

相手の追い風展開に対抗したく、初手のカミツルギが刺さっている場合の選出。主に猫だましで相手の追い風を防げないテテフ入り追い風構築への選出。

 

⑤先発  ゼルネアス+ガオガエンorカミツルギ / 後発 グラードン+カミツルギorガオガエン

グラードンカイオーガから天候を取りながらゼルネアスやカミツルギを通すことを意識した選出です。

 

⑥先発 ゼルネアス+ ガオガエン / 後発 グラードン+モロバレル

初手からゼルネアスを立てるのを狙いながらこちらのゼルネアスを防衛して勝つのを目指すとても汎用性が高い選出です。対トリックルームを意識した選出でもあります。トルネオーガには基本この選出。

 

⑦先発  ゼルネアス+モロバレル / 後発 グラードン+ガオガエン

初手にガオガエンよりもモロバレルを出す方が有効である場合の選出です。

 

⑧先発 グラードン+ガオガエン / 後発 ゼルネアス+モロバレル

オーガネクロズマなど初手からゼルネアスを立てるのが怪しいトリックルーム構築に対しての選出です。

 

⑨先発 ガオガエン+カミツルギ /後発 グラードンゼルネアス

ルナオーガテテフなど初手のカミツルギ+バークアウトガオガエンの刺さりが良い相手に対する選出です。スカーフテテフがめざめるパワー炎を打ってきた場合には裏からゼルネアスを死に出ししてゼルネアスでジオコントロールをします。

 

【感想】

INC直前期に数を減らしたグラゼルネですが、1780~1800、1800~のレート帯に到達するプレイヤーがチラホラ見られましたね。オーガゼルネトルネは実はバレルで見れることやルナオーガはグラードン+バークアウトガオガエン+モロバレルorチョッキカミツルギ+ジオコンゼルネで全く問題がないことに同じく気がついていたこの5体を共通パーツに持つ1800↑のプレイヤーも見られ、間接的にも約1ヶ月かけて練り上げたこの構築がなかなかのものになっていたのかなと思えました。

このルールにおいては完璧な構築は絶対に作れないことや、環境をあれこれ考察して悩むより環境に左右されない構築を見極めてその構築を極める方が結果につながることを早めに実感して、じっくりと構築を煮詰め、立ち回りを磨くことができたのがこの結果につながったのかなと思います。

自分はムーンシリーズをしないという選択肢を取れるためウルトラシリーズが始まるまで正直やることがないのですが、サンシリーズの間に鍛えた自分の立ち回りをポケモンやってない間に見失いたくはないのでムーンシリーズもレーティングはきちんとやっていきたいと思っています。