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【プロ野球】

日本ハム・輝星、スラムダンクに共感 18歳の決意、1年目から活躍する!

2019年1月13日 紙面から

報道陣から贈られた誕生日ケーキをほおばる吉田=千葉・鎌ケ谷の2軍施設で(土屋善文撮影)

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 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(金足農)が12日、18歳の誕生日を迎えた。高校バスケットボールを題材にした漫画「スラムダンク」で有名な漫画家の井上雄彦さんと同じ誕生日で、吉田は、最近になって「スラム-」を読破。強心臓の主人公に共感し、プロ1年目の決意を新たにした。

 断固たる決意で18歳になった。「野球漬けなので実感ないです。1年目から活躍したい」。誕生日を迎えてそう話す吉田が、同校のチームメートに勧められ、1990年代に爆発的な人気を誇った「スラム-」を手に取ったのは昨年11月末。時代や競技を越えて胸に響き「一番最近読んで、一番インパクトが大きかった」という。

 ストーリーはバスケットボール初心者の桜木花道の成長を軸に、仲間との絆やライバル校との戦いを描いている。弱小の湘北が全国にのし上がっていく姿は、昨夏の金足農旋風にもダブる。強烈なキャラクターがそろう中、吉田が最も心引かれたのは主人公の桜木花道だ。

 「試合中の強気度合いが自分と似ている。プロの世界に入れば自分も初心者みたいなもの。態度に出しちゃいけないけど、心の中では強い気持ちを持っていたい。バスケだけでなく私生活の言い合いとかもある。そういうところが高校野球とも似ている」。諦めたら、そこで試合終了-。そんなメッセージにも共感し、3年間を思い出しながら物語に入り込んだ。

 この日は千葉・鎌ケ谷の2軍施設にはファン800人が集まり、祝福の声が至るところで上がった。多くの期待を背負い始まったプロ生活。近い将来、桜木花道のようにさらっと「天才ですから」と言える大投手になってほしい。今年は吉田を要チェックや! (土屋善文)

 

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