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【大相撲】

稀勢、気合「よっしゃ」進退懸けて 初日、御嶽海

2019年1月12日 紙面から

朝稽古を終えて帰路に就く稀勢の里=東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で(志村拓撮影)

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 日本相撲協会は11日、東京・両国国技館で初場所の取組編成会議を開き、初日と2日目の幕内取組などを決めた。進退を懸けて臨む横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=は初日に小結御嶽海、2日目に幕内逸ノ城と対戦。先場所Vの新関脇貴景勝(22)=千賀ノ浦=はいずれも幕内の正代、松鳳山の順に顔を合わせる。

 口を固く閉ざし、いざ本番モード-。稀勢の里は、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で報道陣をシャットアウトして朝稽古に励んだ。稽古後も取材に応じることはなかったが、迎えのタクシーに乗り込む際に「よっしゃ」とひと言。仕上がりへの自信をにじませ、帰路に就いた。

 進退問題をねじ伏せるには、スタートダッシュが欠かせない。8場所連続休場明けで、同じく進退を懸けた昨年秋場所は5連勝発進で10勝を挙げた。

 一方、続く九州場所では初日、いきなり貴景勝相手につまずくと、泥沼の4連敗(不戦敗のぞく)。横綱として87年ぶりの不名誉な記録に名を連ね、白星なしで途中休場に追い込まれた。

 取組編成会議後、兄弟子の西岩親方(元関脇若の里)は「出る以上は精いっぱいやってほしい。初日に勝てば波に乗っていけると思う。見守るだけです」。思いを込めてエールを送った。

 初場所の力士個人を指定する懸賞の申し込みでは、稀勢の里にトップの約200本が集まった。誰もが崖っぷちの横綱の復活を願っている。 (志村拓)

 

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