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【サッカー】

敵将は大宮、京都などで指揮 日本に難敵登場 あすオマーン戦

2019年1月12日 紙面から

地元局の取材を受けるオマーン代表のピム監督(左)=アブダビで(松岡祐司撮影)

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 【アブダビ(アラブ首長国連邦)松岡祐司】丸裸の危機…。サッカーのアジア杯で、1次リーグF組第2戦・オマーン戦(13日)に臨む日本代表に厄介な難敵が現れた。敵将はJリーグの大宮、京都などで指揮を執ったオランダ人、ピム・ファーベーク監督(62)。独自ルートで情報を入手し、日本全23選手を徹底的に分析済みという。さらに、試合当日は隣国オマーンからサポーターが襲来することが予想され、厳しいアウェー戦を強いられそうだ。

 FIFAランク127位のトルクメニスタンに辛勝発進。ほんの少しの喜び、安堵(あんど)を押しのけ、課題、不安、反省点が山積する中、今度は国際Aマッチで対日本戦不敗という「日本キラー」の知将が行く手に立ちはだかる。

 10日の非公開練習で日本報道陣の取材に応じなかったオマーン代表のピム監督に代わって、同行する同国メディアがこっそり“実情”を教えてくれた。

 「ピムは『今でも日本に(情報を得られる)友人がたくさんいる』『日本の選手のことはよく知っている』『追加招集で来た選手も含め、23人全員、よく知っている。全員だ』と言っていたよ」

 ピム監督は大宮、京都の監督を歴任した。韓国代表、オーストラリア代表監督時代には国際Aマッチで日本と計3度対戦し、2勝1分け(1PK勝ち)と好相性。母国のフェイエノールトやフローニンゲンなどで監督経験もあり、オランダでプレーする20歳堂安に関しても熟知している。Jクラブ監督時代に築き上げた独自の情報網とともに、今回も日本分析に手抜かりはなさそうだ。

 同代表の広報官は「日本はアジアを代表するチームの一つ。トルクメニスタン戦の結果は、少し驚きだ」と言った。初戦でウズベキスタンに敗れたオマーンにとって、日本戦は背水の陣。A・ラワヒは「われわれは勝ち点6を取って、1次リーグを突破する」と豪語した。

 約6年半前、モロッコU-23代表の指揮官だったピム監督は「日本人はプレッシャーを感じやすい。そこは、今も昔も弱点になり得る」と語っていた。日本を知り、日本人を知る危険な男。日本は対オマーン戦8勝3分けと圧倒しているが、今度ばかりは、一筋縄ではいかない戦いになりそうだ。

 

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